PG1 第37回レディースチャンピオン展望

夏を彩るハイレベルな女子限定戦がいよいよ開幕。

8月1日（火）よりボートレース津にて「第37回レディースチャンピオン」が6日間に渡って開催されます。

SGレーサー遠藤エミを筆頭とした常連組はもちろんですがこの数年で実力をつけた下の世代の突き上げも楽しみな1節間。

今回は若手、中堅、優勝候補最有力の3つの部門に分けて注目選手をピックアップ。それと同時に選手の戦いを左右する注目モーターを見ていきます。

概要

日程: 08/01（火）～ 08/06（日）

グレード: PG1

会場: ボートレース津（津競艇場）

注目モーター

（使用期間 2022年 09/18～ 2023年 07/20）

モーター	2連対率	優勝回数
43	39.1％	3
60	47.7％	3
31	41.8％	1
72	42.5％	0
14	40.0％	0

注目機解説

昨年の9月より現在のモーターの使用がスタートしたボートレース津は数字の相場ははっきりし優勝戦に何度も出場をしているモーターも多数在籍している。

43号機は直近の開催で伸び型レーサーの黒柳浩孝が使用して準優勝戦では強気なチルトを跳ねてのレースを展開するなど状態が維持できているのであればガンガン攻めていく選手に渡ると楽しみな一機。

14号機も直前に3節連続連続の優勝戦出場モーター。今回取り上げませんでしたが69号機と共に当地の優勝戦進出回数のトップを争っているとおり使用者のタイプを選ばない乗りやすい注目機です。

抽選結果

注目機	獲得選手	支部
43	滝川　真由子	長　崎
60	若狭　奈美子	岡　山
31	廣中　智紗衣	東京
72	海野　ゆかり	広　島
14	岩崎　　芳美	徳　島

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予想ポイント

津の水質は淡水ですが、海に近いために半海水というイメージで、潮の干満はありません。チルトは－0.5度から＋3.0度まで調整が可能です。

1マークホーム側の幅が全国のボートレース場のなかでもとても広いので、1マークは強気に握って攻めることができます。現在の津は工事中で、通常のピットとは違うところから舟を出すことができ、ピット離れを気にせずコース進入ができるので、伸び足調整に特化した調整で活躍する選手が多いのが特徴です。最近の女子レーサーはチルトを跳ねてレースに挑む選手が増えてきているので、強気なまくりのレースに期待がもてます。

とはいえ、女子最上位のプレミアムGⅠ。基本はイン逃げが多くなるはずなので、インから舟券は組み立て。伸び足良好で握る選手がいたら仕上がり次第で、狙っていくと高配当も狙っていけます。1マークはインもダッシュも握ってターンができます。大穴を狙うなら握る選手をインが抵抗して張り合ったときのまくり差し。

握る選手の外側に差しが上手い選手がいるときは要チェックですよ。

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ドリーム戦

初日ドリーム戦出場選手

枠番	選手名	支部
1	長嶋　　万記	静　岡
2	細川　　裕子	愛　知
3	寺田　　千恵	岡　山
4	鎌倉　　涼	大　阪
5	高田　ひかる	三　重
6	渡邉　　優美	福　岡

注目選手

西橋奈美

支部	期	2023 優勝回数
福井	119	2

まず若手の注目選手は福井支部の西橋奈美。2年前の大会では初G1出場にて3日目に勝利を挙げると優勝戦にも進出を果たしました。

女子の若手選手にしては珍しく差し、捲り差しと器用な立ち回りに以前から定評がありましたが最近は捲る技術も高め自在さが増した印象があります。

腕は間違いないのですがフライング、不良航法、事故の多さなど課題でこれまでのビックレースへの出場を逃すシーンがありましたが今年のこの大会には何とか出場に成功。

男子レーサー相手にも勝ちたいという目標を掲げるだけに女子限定戦のビックタイトルが最も近い若手選手としてまずはピックアップ。

浜田亜理沙

支部	期	2023 優勝回数
埼玉	104	4

中堅勢でこの大会に賭ける思いが強いのは2023年9優出、4Vと勢いに乗る浜田亜理沙。

来年3月にボートレース戸田にて行われるSGボートレースクラシックへの出場を狙うべく順調に優勝を積み重ねてはいますが優勝回数による出場は最後の最後まで不確定な部分があるだけにG1タイトル獲得でその出場を確定させることが出来れば今後へ大きな余裕が生まれることは間違いありません。

夫婦でのクラシック出場を掲げている中で夫の中田竜太は平和島の周年記念を制しクラシック出場を確定済。浜田も負けていられません。

注長嶋万記

支部	期	2023 優勝回数
静岡	91	6

2023年のレディースオールスターを制し今節のドリーム戦の1号艇を勝ち取った今がまさに絶頂期の活躍を見せる長嶋万記。

2002年にデビューを果たし長年に渡り静岡支部を牽引する人気選手ですが意外にもグレードレースの優勝は選手生活22年目にして初の出来事でした。

準地元であるボートレース津ではこれまで優勝経験はありませんが守屋美穂、遠藤エミ、平山智加、渡邉優美らがドリーム戦の選出外。優勝候補の一角で今大会のドリーム戦に5号艇で選出されていた高田ひかるは直前のSGオーシャンカップでまさかのフライングにより思わぬハンデを背負った中での戦いでメンバーレベルを考えても得点が高いドリーム戦を勝利すれば節間を有利に戦うことが出来ます。

女子4大タイトル（G2 レディースオールスター、PG1 レディースチャンピオン、G2 レディースチャレンジカップ、PG1 クイーンズクライマックス）のグランドスラムに向けてこの夏も長嶋万記が熱く燃える。

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まとめ

ドリーム戦選出外とはなったが遠藤エミ、守屋美穂、平山智加ら大会常連勢に加え連覇を狙う香川元子、30代を迎えますますの活躍が期待される渡邉優美、中村桃佳らもG1タイトル獲得を狙って出場。

残念ながらクイーンズクライマックスを連覇中の田口節子や昨年のSGボートレースオールスターで優勝戦にも進出した平高奈菜がフライング休み期間、昨年の秋頃からチルト3度の女として全国の女子戦で大活躍中の堀之内紀代子やSGボートレースオールスターで優勝戦に進出した倉持莉々が家事都合を理由にこの大会の辞退を表明。

そのためネームバリューには欠ける大会となりそうですが裏を返せば名前を売りたい次の時代の選手たちにとっては絶好のチャンスとなるこの大会の活躍に期待をしていきましょう。