
作間章は東京支部に所属をするボートレーサー。
コースを問わず道中を巧みに立ち回り気づいたら上位に滑り込んでくる自在な立ち回りを得意とする自在な立ち回りを誇ります。
道中戦のプロのこれまで、伝説、そしてなぜそこまで「インだけが」が弱いのか?の理由について紹介していきます。
作間章
これまで
選手情報

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 東京 | 82 |
ボートレーサーになるまで
千葉県木更津出身。千葉県の中でも奥地であるこの地で育った作間章は公営ギャンブルが好きだった父親の影響もあり幼少期からオートレース場に頻繁に通っていました。
志学館高等学校の卒業を控え「親を養いたい」と思った作間章は父親が好きというくらいの知識しかなく実際に生で観たことも無いボートレーサー養成所の試験に挑戦すると見事に合格し82期生として養成所への入所を果たしました。
自営業だった父親の姿を見て育った作間章は幼少期から柔軟な発想力、臨機応変にその場に合わせることが出来る性格の持ち主である一方、安定した収入、先を見据えた人生設計を学生時代から意識。
この生活環境で培った性格や考え方は後のボートレーサーとしてのスタイルの礎となっています。
養成所時代
1997年に82期生として本栖養成所に入所。

82期生は後に静岡三羽烏と称される菊地孝平、横澤剛治、坪井康晴やインの鬼として知られる整備巧者の赤岩善生といった実力者達を輩出したハイレベルな世代です。
ボートレースとは一体どういう物なのか?をよく理解しないまま養成所へ入った作間章は他の選手であれば苦戦を強いられる状況にも関わらず台頭していき82期生の養成所チャンプにも輝いています。
この頃を振り返り「センスや能力はわからないけど、この時点(養成所)では通用すると思った」と粗削り削りながらも異常なスピードでボートレースとしての自分の対応力を総括しています。
早々に台頭
1998年5月9日、ボートレース平和島の一般戦でデビューを果たした作間章は大外6コースから見事な捲りを決めデビュー戦にて初勝利を達成。
それから4か月後の1998年9月15日には初優出(4着)を達成。この年は年間で9勝をマークすると翌年以降も着実に勝利数、勝率を上昇させていき2000年代に入るとA級レーサーの座を確固たるものとしました。
初優勝・SGの舞台へ
2002年8月にボートレース江戸川の一般戦で1コースからの逃げ切りを決め初優勝を達成。後の作間章のレーススタイルを考えると意外な形での記念すべき1歩を踏みました。
以降も新鋭戦(現ルーキーシリーズ)を中心に優勝をコンスタントに積み重ねながら2005年に賞金王決定戦競走(現グランプリシリーズ)にてSG初出場を果たすとここでも見事にデビュー戦にて初勝利を達成しその勢いのまま優勝戦へと駒を進め3着と奮闘をしました。
なおこの際に優勝をしたのは1期上の81期生で作間章と同じく本栖チャンプにも輝いた池田浩二。その後コンスタントにSGタイトルを獲得することになる常滑のスターにとってはこれが2度目のSG優勝でした。
ST0.94秒からの逆転劇
長らくA級で活躍する作間章の最大の特徴として知られるのが「スタートの遅さ」と「コース不問の道中戦」です。
その双方がまさに重なり合うことでファンへそのイメージを定着させたのが2013年にボートレース江戸川で行われたG2江戸川634杯でのレースとなっています。
予選2日目の6枠戦にて6コースから発進をした作間章はST0.94秒と出遅れの対象となるLギリギリの大出遅れでスタートラインを超えるも、1周目の1マークにて握り合った選手達を見るように内を差していきなり3着争いに参戦。
その後、道中でミスがありながらも2着争い、1着争いと徐々に前へと接近をしていくと最後は1号艇の黄金井力良のターンミスを利用して3周目1マークでトップに浮上しそのまま先頭でゴールインを果たしました。
道中の入れ替わりが激しいボートレース江戸川ゆえの出来事ではあるとはいえ、これだけ遅いスタートを切った選手が1着まで抜きあがることは非常に珍しい出来事であり、作間章の道中の立ち回りが光る1戦として今も多くのボートレースファンに語り継がれています。
スタートが遅い理由
このように華麗な道中力を誇りながらもスタートの遅さから1コースでの成績が悪くこれが災いとなり時にA2級への降格をすることも珍しくありません。
毎期のように平均STは0.20秒付近で安定。本人も1コースでの弱さ、スタートの遅さは自覚すると同時にファンからの厳しい声を理解しながらもこのスタンスを頑なに変えることはない強いポリシーを掲げています。
①初動勝負は面白くない
ボートレースというのは他の公営競技と異なり1周目1マークまででほぼ1着の選手が確定するギャンブルです。そのためどの選手もフライングと常に隣り合わせのギリギリのスタートを追い求める傾向にあります。
しかし作間章の考え方は真逆であり「スタートで行けば誰でも勝てるなら面白くない」という発想から道中で相手を驚かせるような抜き方を追い求め常に戦略的にレースを展開することを公言しています。
②生活に支障を与える
ボートレーサーになる前から安定した収入と生活、そして人生設計を考えていた作間章にとってフライングによる無収入の期間は本人はもちろんのこと家族にも迷惑をかけることを嫌っています。
またこれに連動して道中で相手を抜く際も危険を伴うダンプなどを一切行わず、転覆や落水といった事故も避けるレーススタンスのため軽い怪我はあっても等級を左右するほどの大怪我をせず長らくA級の座をキープ。
安全や他者に迷惑をかける行為を後輩選手達に伝えるにあたってまずは自分がそのお手本でいなければならないという考え方が「スタートが遅くても戦える」作間章のレースの源となっています。
自己主張の激しい選手が多い業界の中で数少ないサラリーマン気質な一面を持つボートレーサー。
③時に見せる全速戦
一方でこれらのしがらみを全て捨てて時にインやカドから飛び出して捲り切りを決めるときがあります。
これについては「期待値が高ければフルダッシュ(全速戦)を狙う時もある」とモーター、プロペラ、水面状況、相手関係を自分なりに計算して自信がある時の切り札としてします。
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作間章
エピソード
師弟関係
師匠

作間章の師匠は東京支部の石渡鉄兵。
同じ千葉県の出身であり父親が好きな選手だったこともあってデビューと共に弟子入りを志願しています。
石渡鉄兵はこの他にも若林将、荒井翔吾など数々の江戸川巧者達を弟子として抱えておりその弟子たちも弟子を抱え現在では東京支部きっての大所帯となりました(プロペラグループ「TAST(タスク)」)
その中において作間章は厳しい兄貴分として性格の温厚な石渡鉄兵に代わって後輩選手達に接する嫌われポジションをあえて引き受けています。
弟子

作間章と師弟関係を結んでいる1人目の選手が東京支部の佐藤大佑。作間章とは対照的に強引なスタート、事故を恐れない豪快な捲りを得意とする江戸川巧者です。
作間章からも「稼ぐためにどうすれば良いのか」、「レーサーの振舞い方や人生設計」を何度も説かれるもレースになると気持ちが前面に出てフライングや事故の絶えないスタイルとの折り合いが付かずこれについては本人ももどかしさを常に抱えていることを明かしています。

2人目の師弟関係を結んでいる選手が東京支部の大橋由珠。
2023年から2025年にかけて2年間の産休を挟むも復帰直後にボートレース江戸川の6コースから捲り差しを決めて波乱決着を呼ぶなど女子レーサーにしては珍しい江戸川巧者です。
その他にも石渡鉄兵、作間章のダブル師匠という形でかつてこのグループに所属をしていた足立かなえは同門の若林将と結婚をしています。
プロペラ巧者
プロペラグループはボートレース江戸川寄りの選手ですが丁寧なプロペラ作りに定評がありボートレース平和島ではエンジンの良し悪しに関係なく常に仕上げてきます。

プロペラグループを問わずアドバイスを求められれば誰にでも分け隔てなく教えるスタンスを取っており、高石梨菜は作間章と同じ節間になった際にアドバイスを受けプロペラ作りが飛躍的に上昇。短期間での高石梨菜の劇的な変化を作間章も絶賛しました。
趣味
暇な時は常にレースを眺め、車券を買い込む大の競輪好きで最高で30万車券を当てたこともある自他共に認めるボートレース界イチの競輪好き。
堅実なレーススタイルとは一変し「迷ったら広げろ」、「トリガミを恐れない」という買い方を貫いており、2022年に行われたG1読売新聞社杯全日本選抜競輪のタイアップ企画において著名人が注目する選手の代表としてリモート形式のインタビューを受けています。
この他にも麻雀、ゴルフが好きでありいずれもプロと素人の境目くらいのレベルにすることで「これ以上やると面白くなくなる」ギリギリのラインのレベルにすることで長らく楽しむことを心掛けています。
趣味の中で得られる物、考え方は常にボートレースに活かすことも意識しています。
あだ名
ボートレース平和島の前検インタビューにて岡悠平より「さくぺん」愛称が付けられ本人も「今後さくぺんと呼べ」とこの愛称を気に入りました。
後日、公式YouTubeにて岡悠平と共に「さくぺん・おかぺんの社会科見学」としてヤマト発動機株式会社へ行きボートやプロペラに関する勉強動画が公開されました。
作間章
まとめ
東京支部の選手特有の「レースを楽しむ」ことを第一に考える戦略家の作間章。
人気と支持を受ける1コースでの取りこぼしが多いこのレーススタイルについてはファンからの賛否が分かれる部分もありますが、買い方をしっかり熟知すれば舟券攻略の上で非常にありがたいボートレーサーでもあります。
外枠なら相手の軸として固定をして美味しい舟券を狙える道中巧者の痺れる走りを是非とも現地や映像で楽しんでいきましょう。
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