ボートレース住之江「SG 第３６回グランプリ／グランプリシリーズ」展望注目選手・水面考察・注目モーターを一気に紹介！

さあ今年の集大成、2度目のナイターグランプリで頂点に立つのは誰だ。

「第36回SGグランプリ＆グランプリシリーズ」がボートレース住之江で、12月14日から12月19日までの6日間開催で行われます。

遂に今年の賞金王が決まる決戦がやってきました。グランプリ史上2度目のナイターレースの開催、平日でも仕事が終わってからレースを見ることが出来るので、トライアルから目が離せない戦いをたっぷり楽しめますね。

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グランプリ／グランプリシリーズとは

さて、この大会はグランプリとグランプリシリーズの2つがあります。

その違いをまずは紹介

グランプリ

今年の1月1日からチャレンジカップ最終日までの獲得賞金ランキング上位18名だけが出場できる賞金王を決める大会です。

1日目、2日目が賞金ランキング7位～18位の選手がトライアル1stで戦い、上位6選手と賞金ランキング1位～6位の選手が3日目から5日目までのトライアル2ndで戦います。

そのなかの上位6選手で最終日の優勝戦で頂点を決める争いをします。

グランプリシリーズ

今年1月1日からチャレンジカップ最終日までの獲得賞金ランキング19位～60位までの選手とグランプリトライアル1stで敗退した6選手が出場できます。

予選が4日間、5日目に準優勝戦、最終日にシリーズ優勝戦が行われる大会です。

SG 第３６回グランプリ／グランプリシリーズ注目選手

峰竜太獲得賞金ランキング1位

SGオールスターの優勝を含め年間8勝の、艇界を引っ張るボートレーサーです。レースだけでなくボートレースのエンターテインメント性を存分に発信している超人気者、レーススタイル、人間性を含めとても尊敬できます。

昨年に続き連覇、合計3度目の賞金王を目指して心・技・体すべて充実してるのは間違いありません。断然の優勝候補です。

使用するモーターは31号機。高松宮記念特別競走の際に濱野谷憲吾選手が優出したモーターです。

平本真之獲得賞金ランキング2位

SGダービーの優勝を含め年間3勝、ＳＧ優出3回と安定して上位の争いをし続けた1年でした。5コースからのまくり差しがとても印象的で大きな大会で何度も穴をあけているイメージがあります。

スピードあるターンは出場選手のなかでも上位、今年こそは悲願のグランプリ制覇を狙えるのではないでしょうか。

使用するモーターは72号機。大阪ダービーで湯川浩司選手が仕上げてから気配が一変し高松宮記念特別競走の際に太田和美選手が優勝したモーターです。

濱野谷憲吾獲得賞金ランキング3位

SGオーシャンカップを含め年間3勝、GⅠ優勝を決めて今年復活したマスターズ世代のひとりです。ベテランになっても強気に握っていくレーススタイルは全く変わりません。

さらにテクニックも磨きがかかり自在なレース運びもOK。東都のエースとしてグランプリ制覇を目指します。

使用するモーターは62号機。優出は4回ありますが上位モーターの中ではやや物足りないところがありこの点は気がかり。

原田幸哉獲得賞金ランキング4位

SGメモリアルを含め年間4勝、GⅠマスターズチャンピオンを優勝したりと今年の前半戦を引っ張った選手のひとりです。狂いのないスタートと的確な差し、スピードとパワーを兼ね備えています。

秋以降若干調子を落とし気味ですが、グランプリはそんなこと言ってられません。艇界屈指のスタート力でグランプリの栄冠を狙っていきます。

使用するモーターは37号機。ラピートカップで石野貴之選手が優勝をしその後は力強い走りが続くモーター。原田選手の調整で更なる良化に期待。

桐生順平獲得賞金ランキング5位

GⅠ3勝を含む年間8勝、昨年のスランプを一気に吹き飛ばす好調ぶりを年間通じて見せてくれました。パワー溢れる走りで道中競り合いに負けない戦いっぷりが魅力の桐生選手、埼玉勢の若手レベルがとても上がってきていて埼玉の雄として後輩に模範を示したいところ。

2度目のグランプリ制覇に向けて調整に抜かりはありません。

使用するモーターは79号機。住之江の2連対率トップを誇っておりエースモーターと称されることも多い注目機はこの選手へと渡りました。

白井英治獲得賞金ランキング6位

年間3勝、SGやGⅠでの優勝がないにもかかわらず6位というのはすごいことです。出場したすべてのレースで安定した好成績を残していないとこの位置にはいれないので、少し不完全燃焼のイメージはありますが、評価してよい成績だと思います。

気合の走りは周知の事実で、師匠の今村豊さんが出来なかったグランプリ制覇に向けて渾身の走りをするでしょう。

使用するモーターは78号機。直近で2回連続の2連続優出中と勢いもあり女子選手の中では整備力に定評のある西橋奈美選手が使用している点も見逃せない要素。当然白井選手の整備で更なる良化も期待が出来る。

その他

そのほかにも、毒島誠選手、丸野一樹選手、馬場貴也選手、池田浩二選手、辻栄蔵選手など若手、ベテラン合わせて激しいレースを見ることができるでしょう。

全選手はこちら

SG 第３６回グランプリ／グランプリシリーズ注目レース

グランプリシリーズ優勝戦

１号艇：中島孝平
２号艇：西山貴浩
３号艇：新田雄史
４号艇：篠崎元志
５号艇：岡崎恭裕
６号艇：上野真之介

進入で動いてくるタイプは不在なので枠なりの3対3、スロー3艇、ダッシュ3艇で定番通りの戦い。

グランプリからシリーズに回ったのは異例の事態により一時的に緊急処置が取られた①中島と②西山の2名。シリーズ組で事前評価の高かった⑥上野は見せ場のある節間であったが大外での選出となった。

②西山はグランプリ初日のアクシデントで奪った1着の得点がやはり大きかったのか残りはイン戦での2勝のみで全体の成績は物足りずいくらか改善されたが足はこのメンバーに入ってしまうとワーストクラスであることに変わりはないと評価を打つ。

①中島は通算3度目のSG優勝へ絶好枠を獲得。どのコースからでも着を落とすことなくイン戦も2度の勝利ということでここも自分のスタートに集中しての戦いとなり②西山は差し狙いで勝負も伸びがないので波乱が起こるか起こらないかは③新田以降の選手がこの薄い壁を越えてくるのかがカギとなる。

③新田は恐らく捲り差し狙い。④篠崎はカドから全速スタートでトップスタートを狙い外の2人はここに連動する形での攻めを想定。

①中島が逃げた場合は足比べで②西山が着を落とす可能性があり③新田、④篠崎、⑥上野の3者を2着候補に。荒れることを想定した際は③新田、④篠崎の両者を1着で狙ってみたい。

買い目

①-③④⑥-②③④⑥
③④-①=③④⑥（計13点）

グランプリ優勝戦

１号艇：峰竜太
２号艇：丸野一樹
３号艇：平本真之
４号艇：瓜生正義
５号艇：白井英治
６号艇：毒島誠

F1本持ち、絶対的な足とは評価できない⑥毒島始動の前付けは無さそうで動きがあるとすれば⑤白井だが最近5コースだと動くことが少ないので枠なり3対3対でここはレースが繰り広げられる可能性のほうが高いと見る。

壮絶な得点争いを繰り広げた①峰と②丸野であったが最終日に峰が6号艇から気合いの2着で得点をわずかに上回る形で絶好枠を獲得。この①峰、②丸野はそれぞれスタートを決めて逃げVS差しでの勝負となりそうで②丸野は今年1年で一番成長、台頭した若手であるのが改めて証明されそうな優勝戦となった。出足、スリット付近の伸びが光る③平本だがさすがにこの両者を捲るにはリスクと無謀感があるので捲り差し狙いが濃厚。ただしこれが①峰に届くとも考えにくい。

外枠3艇に関しては申し訳ないがよっぽど内が凹まない限りは1着の出番は無さそうだがスタートで後手を踏むような選手が残るようなレースではないのでそれはここでは考えないこととする。ただし内を上手く突いていければ2着～3着の可能性は残しており安易に軽視はせずに買い目には加えておきたい。

①峰の連覇への逃走劇を本線に②丸野の差し逆転を押さえ。シンプルではあるがこの2つのパターンを中心に買い目を作りたい。

買い目

①-②④-②③④⑥
②-①-全（計10点）

SG 第３６回グランプリ／グランプリシリーズあれこれ

ボートレース住之江（住之江競艇場）超分析

ボートレースの聖地と言われ賞金王時代から幾度なく名勝負を繰り広げた住之江の地で2年ぶりのグランプリ開催。

全国的に見てもインが強い水面での戦いとなりスタート巧者も揃う戦いということで枠番、コース取りが大きなカギとなります。

年末の大一番で今年はどのような戦いと名場面が生まれることとなるでしょうか？

優勝賞金1億円を賭けての戦いが繰り広げられるグランプリ。優勝すればほぼ間違いなく年間賞金王へと大逆転する戦いということでどの選手も気合いが入ります。

通算3度目の優勝を狙い昨年からの連覇がかかる峰竜太選手、近況低迷気味とはいえ一昨年の覇者であり地元の石野貴之選手、今年完全復活を果たし初のグランプリ優勝を狙う濱野谷憲吾選手、SGチャレンジカップで今年久しぶりのSGタイトルを獲得し逆転でこの戦いへの進出を決めた辻栄蔵選手も第20回の当レースの覇者と今年1年ボートレース界を盛り上げたトップ選手たちの激突に注目が集まります。

2021年のG1戦線は佐藤翼選手、栗城匠選手、板橋侑我選手など初タイトルが多かった一方でSGに目を向けるとベテラン選手の久しぶりのタイトルラッシュが続いた1年でした。

濱野谷憲吾選手、前本泰和選手、原田幸哉選手、辻栄蔵選手と40代の選手達が次々と優勝を決めていきましたがそれぞれの選手たちは「同世代の活躍が刺激になった」、「自分の走りが後輩選手たちの刺激になれば」など魅力的なコメントを残しています。

グランプリ組で今年SGを制覇していない選手として2人の選手を取り上げたいと思います。

まずは「ホワイトシャーク」こと白井英治選手。「無冠の帝王」と称される時期もあったようにここ一番の勝負弱さが今年も目立ちながらも年間獲得賞金は9600万円を超え6位と活躍しました。

山口支部のレジェンドであり師匠の今村豊さん引退後は支部を引っ張るこの男にそろそろタイトルのチャンスが来ても良い頃ではあります。

そしてもう一人挙げたいのは池田浩二選手。2021年はF2を背負いまさかのA1降格の危機にも直面したりと波乱の1年でしたがG1を2勝、SGでも見せ場を作り続けてきました。

エンジン運が悪く「良くない」、「全然ダメ」と悲壮感を漂わせながら戦える足にいつの間にか仕上げてしまう整備力や巧みなレース捌きはファンを虜にさせ、時に良いエンジンが手に入ればこれでもかというほど仕上げて他を寄せ付けない走りを見せるこの男が果たしてどのモーターを獲得し戦いに挑めるかは個人的に注目したいポイントだ。

グランプリと同時開催で行われるグランプリシリーズ。こちらは人によってはおまけやグランプリの前座のような扱いをすることもありますが立派なSGであり優勝賞金1600万円の高額レースです。