大山 千広復活V~1年2ヶ月間の苦悩~
8月19日、全国のお盆シリーズも終わりを迎えようとしていたこの日、ボートレース福岡で行われた「お盆特選レース」で大山 千広選手が優勝を果たした。
高レベルの選手が揃う激戦の福岡支部のレースとはいえ1つの一般戦を優勝したことなどたまにボートレースを見る程度の人であれば「ちーちゃん(大山選手の愛称)なら当然でしょ」と思うかもしれない。ただし大山選手がこの1つの優勝を勝ち取るのに前回の優勝から要したのは約1年2ヶ月間であった。
デビュー5年でレディースチャンピオンを最年少優勝も果たし「神の子」とも称されたがこの1年間は苦悩の連続であった。
歯車が狂い始めたF2
男子と対等に渡り合える最大の武器としてスタートセンスを磨いてきた大山 千広選手。2020年6月には西日本の支部に所属する若手男子選手が多く出場するG3ウエスタンヤングでも圧倒的な成績を残し優勝を決めるなどこの年は6月までに5つの優勝を決めて後半戦の活躍がいつも通り期待されていました。
そんな大山選手の歯車が狂い始めたのはこの年の8月にボートレース多摩川で行われたG1レディースチャンピオンでの1本のフライングからでした。0.01秒速く出てしまい攻めた結果の失格であり1本のフライング程度では動じないと当時は多くのファンの人たちが考えていました。
しかし1ヶ月後の9月4日に痛恨の2本目のフライング。大山選手は3ヶ月のフライング休みを強いられこの年の後半に行われた主要レースの多くを欠場することに。そしてこのときは誰も翌年に待っていた長く暗いトンネルなど考えてもいなかっただろう。
止まらないフライング連鎖と不可解な敗戦
心機一転を図った2021年でしたが年明けから優勝どころか優出すら果たせないまま日々だけが過ぎていき気づけば勝率もじりじりと下がり続けた中で審査期間も終わろうかとした3月に再びフライング失格。来期の審査期間終了間際でA1級勝率を満たしていなかったこともありA2降格なども噂された時期もありましたがここから何とかその後少しずつ復調の気配を見せ始め何とかA1級を死守。
ただし今年最初の優出を決めた4月の地元福岡のヴィーナースシリーズでは1号艇で最下位に敗戦。依然として優勝には手が届かず気づけば最後の優勝から1年が経過し季節は夏へと向かっていく。
誰もが言葉を失ったレディースチャンピオン
遠藤 エミ選手の涙の優勝で幕を閉じた今年のレディースチャンピオン中に苦しみの淵にいた大山選手。6日間で1勝も出来ない、これまで絶対的に自信のあったイン戦でもターンで大きく膨らんで惨敗、レース中に消波装置に激突・・・ファンでなくとも2年前に23歳の若さでレディースチャンピオンを優勝し「神の子」と称された大山選手のかつての走りが出来ていないことが一目瞭然となる内容に言葉を失うしかありませんでした。
特に大山選手より年下で福井支部の西橋 奈美選手が連日見せ場を作り優勝戦へ進出したこともあり一部のファンからも「これからは西橋の時代か・・・」という厳しい声が聞こえ始めてくる。
実は今期もレディースチャンピオン直前の一般戦で前期のフライング休みから復帰早々にフライング失格をしてしまった大山選手。気づけばこの1年間で4本のフライングとギリギリのスタートとその絶対的な勘は何かが噛み合わずいつしか得意のスタートはレースにおいて最大の不安要素へと変わっていきました。
手応えを感じたお盆開催とぬぐえぬ不安
新モーター、新ペラ使用日と重なった今節のお盆開催。そこで渡された63号機に確かな手応えを得た大山選手。初日最初のレースで3コースから差し切りを見せ快調なスタートを決める。地元開催ゆえに気温に合わせたエンジン、ペラの調整もしっかり熟知した開催は不振に苦しむ大山選手を後押ししていきます。節間2度のイン戦を敗退し依然として不安は残しながらも予選トップ通過で迎えた準優戦でしっかり逃げ切り勝利を決めいよいよ1年2ヶ月ぶりのチャンスをこの手にする機会がやっていきました。
ここぞで蘇った勝負強さ
久しぶりの優勝のチャンスは4月に誰もが優勝を確信していたボートレース福岡の1号艇という同じ舞台。ただし女子戦の前回と異なり相手となるのは地元福岡を代表するA1男子レーサーたち。これまでボートレース福岡で女子選手がお盆や年明け、ゴールデンウィークといった地元選手が集結するレースで優勝したことは一度も無かった。
様々な呪縛やジンクスを抱えた中で向かえた優勝戦、大山選手は全メンバー最速の0.12のスタートを決めると一気のイン逃げを決め3周を先頭で回り続けた。長く暗いトンネルから明かりが見えるまで本人もファンも信じられない期間を要したかもしれない。ただしようやく何かのきっかけを掴めるそんな瞬間が訪れた。
レース後にファンに向けたメッセージとして「最近ずっと調子悪くてそれでも応援してくれるファンがたくさん来て力になり今節は最近の自分の悪いところの恩返しをする気持ちで走りました」と久しぶりに笑顔で終えた顔には安堵と同時にこれまでの苦しい期間の思いが凝縮されていたのがとにかく印象的であった。
まとめ
これまでの選手生命史上もっとも苦悩の期間を乗り越えきっかけを掴んだ大山 千広選手。ファンやボートレース運営側からの期待とプレッシャーを常に抱えながら走っているが実はまだ25歳と若くこれからの選手。人は苦悩を乗り越えた先に成長があるといわれる。たった1つの一般戦の優勝が何を与えるのか?と思う人もいるだろうしまだまだ完復とは程遠いのは事実。
ただし大山選手ら次の世代が活躍することこそボートレース界の未来が見えてくる。かつての天才的なスタート勘はもしかしたらもう戻らないかもしれない。ただし新しい自分だけの形を見つけたときにきっと更なる選手としての活躍の幅を広げてくれる・・・今はそんな大山選手の姿を楽しみにしてみたいと思う。
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