ボートレース桐生「G1 開設66周年記念赤城雷神杯」展望
桐生を引っ張るのは俺だ!
ボートレース桐生で9月1日から秋の名物周年レース「G1 開設66周年記念赤城雷神杯」が開幕。
2022年4月、レジェンド山崎 智也の電撃引退のあった桐生支部。
しかし絶対的エース毒島 誠はもちろん山崎 智也の引退に刺激を受けた椎名 豊がSGレーサーの仲間入りを果たし支部の勢いは最高潮。
果たして次のスターの誕生となるか?
SGボートレースメモリアルの優勝戦進出メンバーも多数参戦の6日間を詳しく見ていきましょう。
G1 開設66周年記念赤城雷神杯 概要
日程: 09/01(木)~09/06(火)
グレード: G1
会場: ボートレース桐生(桐生競艇場)
G1 開設66周年記念赤城雷神杯 注目選手
毒島 誠
地元からは群馬を引っ張り続けるナイターキング、毒島 誠選手が強豪を抑えて断然の優勝候補として強烈遠征勢を迎え撃ちます。
今年は1月の芦屋周年を優勝、3月のSGクラシックの優出など3月までは絶好調のレースを見せていましたがその後は少し落ち着き気味。8月にはフライングをするなどリズムの悪さが目立つ近走になっています。
しかし、地元桐生のナイターキングはそんなことなど無視して大丈夫。
15回の優勝を誇る桐生水面で変幻自在のレースは他を圧倒。節間通して力強いレースに期待です。
椎名 豊
レジェンド山崎智也さんが引退した年にSG初優勝した椎名 豊選手も要注目。
今大会は次世代の群馬を引っ張っていくために、赤城雷神杯で強豪を倒し、真の王者にまた一歩近づくための大会です。
早いスタートからガンガンまくっていく豪快なレーススタイルで、桐生でまた新しい伝説を作るでしょう。
土屋 智則
3月の常滑周年でGⅠ2勝目を上げた土屋 智則選手も地元初GⅠ制覇に向けて万全の状態で臨みます。
ここにきて一般戦だけでなく、GⅠでもコンスタントに勝ち星を上げて上位グループに食い込んでいる印象。
進入で積極的に動いたり、一発スタートを決めてまくり勝負に出るなど意外性の選手が、ひと皮向けてGⅠの常連組になってきました。
赤城雷神杯も気合いのレースで主役に躍り出る可能性が高いです。
注目 地元勢
そのほかにも、群馬支部からは総大将こと江口 晃生選手、ターンテクニックは現役最上位クラスの秋山 直之選手、桐生周年で2度の優出がある久田 敏之選手、今年ナイターGⅠで2度の優出をしている金子 拓也選手、桐生GⅠ初優出を目指す大澤 普司選手たちが桐生水面で暴れまくります。
ボートレースメモリアル選出外組
遠征勢からはまず17年、19年と桐生周年で優勝している松井 繁選手がどのようなレースをするのかに注目が集まります。
生涯獲得賞金が39億円とダントツの1位を更新中の松井選手、今年はGⅠ1優出を含む9優出4Vと巧みの技でまだまだ衰えを知らないレースを続けています。
得意の桐生水面で3度目の周年優勝を目指します。
7月の戸田GⅡを優勝した井口 佳典選手も復活に期待が持てます。
秋からいよいよSG戦線へ復帰が決まっている井口選手ですが記念レースでは存在感を見せながらあと一歩の手が届かない状況が続いています。
年末まで続く記念レースへの斡旋ラッシュの開幕を良い形で決めたいところ。
直前のSGを盛り上げたレーサー達が集結。
SGメモリアルで優勝戦2着だった山口 剛選手も侮れません。今年は6月にとこなめの周年を優勝するなどここにきてとても好リズム。自在のレースで渋とさを発揮するタイプで、桐生でも存分に高いパフォーマンスを期待できます。
のほかにも、滋賀支部の若きツートップこと馬場 貴也選手、丸野一樹選手、SGオールスターを優勝した原田 幸哉選手、18年の桐生周年優勝の辻 栄蔵選手、7月のボートレース甲子園優勝の深谷 知博選手、直近のSGメモリアルの優勝戦でまさかの3着でリベンジに気合いが入る菊地 孝平選手。
そしてSGでフライング失格のあった白井 英治は現在決まっている11月の京極賞を終えるとしばらくトップレースへの参加権利を失うだけに斡旋が決まっている6個のG1レースでの奮起が期待されることでしょう。
G1 開設66周年記念赤城雷神杯 ドリーム戦
初日 赤城ドリーム戦 出場選手
①毒島 誠(群馬)
②馬場 貴也(滋賀)
③原田 幸哉(長崎)
④寺田 祥(山口)
⑤井口 佳典(三重)
⑥辻 栄蔵(広島)
予想ポイント
地元の絶対的エース、毒島 誠が絶好枠で初日のドリーム戦に登場。
直前のSGボートレースメモリアルでは悔しい減点がありまさかの予選落ち。2年ぶりの地元周年制覇へ燃えること間違い無しでしょう。
今年G1を3勝の馬場 貴也、年末の地元グランプリへ向けて1円でも多くの賞金が欲しい原田 幸哉は十八番の3コース捲り差しを狙う場面もありそう。
更に5コースの井口 佳典は不正受給問題の処分が終了し10月のボートレースダービーよりSGレースへ復帰が予定されている。
11月の下旬まで既に6つの記念レースを予定するなど年末に向けてまだまだ可能性を残すこの秋の戦いには注目必須。
2日目 雷神ドリーム戦 出場選手
①白井 英冶(山口)
②松井 繁(大阪)
③山口 剛(広島)
④菊地 孝平(静岡)
⑤土屋 智則(群馬)
⑥丸野 一樹(滋賀)
予想ポイント
2日目ドリーム戦は松井 繁を除いた5人がSGボートレースメモリアルからの転戦組。しかもその内の3人が優勝戦進出レーサーと何かの偶然に導かれたような豪華な一戦。
絶好枠に構える白井 英治はビックレースの優勝戦に名前がありながらなかなかそのタイトル獲得には今年も手が届かない日々が続きそこに追い討ちをかけるようなフライング失格・・・。
SGへの出場権利を失ってしまったショックを良い方向に持ってこれるかどうか?
そして4コースの菊地 孝平は直前のSGで大きく話題になるほど体重を落とし精神面、肉体面をピークに持っていった中でのまさかの取りこぼしからわずか中3日での記念への参戦と少し状態面が気になるところ。
日時 | 2024年 09月17日 |
レース数 | 徳山11R |
結果 | 4-1-2 |
倍率 | 22.2倍 |
G1 開設66周年記念赤城雷神杯あれこれ
燃える群馬勢
冒頭にも触れたとおり、若手時代から長年に渡って群馬支部を引っ張り続けた山崎 智也が今年現役を引退をした。
決して多くを語らず寡黙で本人曰く「友達がいない」と語る選手だったがSGで激闘を繰り広げたレーサー達、群馬支部の先輩、後輩達からその引退を悲しむ声が相次いだのは記憶にも新しい。
その栄誉を称えるように今年の周年記念のポスターにも写真付きのキャッチコピー
「伝説(レジェンド)を越えて進め」
となったのもそれだけ多くの人に愛された証拠なのだろう。
2022年、SGオーシャンカップでこれまで一般戦の優勝に留まっていた椎名 豊が一気にSGレーサーの仲間入りを果たした。
椎名は山崎と同じペラグループの先輩後輩関係にあたり様々なことを指導して貰った思い出もありその引退を人一倍悲しみSG初優勝インタビューではそのことについて触れられ思わず涙を流すシーンもあった。
これまでと異なり群馬支部の1人の一般戦レーサーという立場ではなく毒島 誠に次ぐ2番手エースという立場で迎える地元周年記念で今度はG1初タイトルを狙う。
速攻スタートと容赦ない攻めでこれまで1300以上の勝ち星と37度の優勝を決めている久田 敏之。
昨年の当レースではF2本持ち(90日休み残し)にも関わらずギリギリのスタートを連発するなどそのスタートセンスと度胸は群馬支部屈指。
毎回のように地元勢の優勝候補の一角として名前は挙がるのだがあと一歩手が届かない。
2年前には当レースで3着に終わった雪辱を晴らし遅咲きの記念制覇の達成を狙う。
進入波乱ムードの予感
さて今節斡旋されたメンバーを見ると気になる部分が1つあった。
それはイン屋や前付けに積極的な選手が多いということだ。
この黒枠で囲った選手は高い確率で前付けを狙っていく。更に江口 晃生や石川 真二は強引にでも1コースを奪うような場面すらあります。
山地 正樹は前付けが基本NGとされるボートレース江戸川で前付けをしてファンをざわつかせたことも記憶に新しい。
もちろん囲ってはいませんが白井 英治や菊地 孝平といった選手も6枠や勝負がけのレースでは超強気な進入を狙うケースもあるので選手のコース想定をしっかりすることが舟券攻略で今節はかなり要求されることになりそうです。
G1 開設66周年記念赤城雷神杯 注目モーター
(使用期間 2021年 12/26~ 2022年 08/28)
注目機トップ5
57号機 2連対率53.0% 勝率6.64
66号機 2連対率49.4% 勝率6.33
18号機 2連対率48.9% 勝率6.18
39号機 2連対率48.8% 勝率6.35
31号機 2連対率48.1% 勝率6.43
注目機解説
エースモーターの36号機は全国単位で見ても上位クラスに君臨するお化けモーター。
正月開催で毒島 誠が使用して優勝を飾ってから一貫して気配が崩れる気配が見えず直前の節間でも優出をしています。
2月のレディースチャンピオンで自身も上位機を使いながらこのモーターを使用した田口 節子に叶わなかった長嶋 万記が「私のモーターは日本代表級だけどあっちは世界代表級」とその力強さを称えた。
現在のモーターが使用された最初の節間で伸び型の佐藤 大佑が優勝した39号機も気配が良好。直線の鋭さも光るものがある。
今泉 友吾が関東地区選を優勝しG1レーサーの仲間入りをした際の32号機は完全伸び型。
使用当初~冬頃に比べて低調気配が続きこの間に8人連続のA1以外の選手の使用(しかもペラを出足型にイジる西田 靖含み)で状態が落ちたが8月の一般戦で黒井 達矢が優出。
再びポテンシャルを取り戻す可能性は高いモーターとして挙げておきます。
G1 開設66周年記念赤城雷神杯 予想ポイント
ボートレース桐生は淡水で水位の変化や流れはありません。
チルトは-0.5から+1.0まで調整でき、夏場の時期は風も弱めで穏やかな水面のときが多く、まくりが決まりやすいのが特徴です。
標高が高いところにボートレース場があるので、出足やパワーが弱く、スローのスタートを合わせるのが難しくなります。
桐生ではオリジナル展示タイムを表示していますが、その半周ラップが1位の選手は3連対率が70%を越えてくるので、インコース以外で1位のタイムを出している選手がいたら、素直に調子が良いと判断して舟券予想に入れていくと穴舟券もシッカリ狙っていけるかもしれませんよ。
日時 | 2024年 9月18日 |
レース数 | 徳山10R |
結果 | 6-1-4 |
倍率 | 179.4倍 |
G1 開設66周年記念赤城雷神杯 まとめ
今年はどの選手が赤城雷神杯を制するのか今から楽しみですね。
白熱するナイターGⅠで予想もガッチリ当てていきましょう。
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