【波乱連続】SGグランプリ/グランプリシリーズの激闘誰もが予想しなかった結末がそこには待っていた

残酷すぎる結末。こんなことを言ってしまうと優勝した瓜生正義選手や新田雄史選手には申し訳ないかもしれないので先にお詫びをさせて欲しい。

12/14から開催された第36回ボートレースグランプリは最終日が終了。今年の頂点が決しました。グランプリでは瓜生正義選手がまくりで優勝。グランプリシリーズ戦では新田雄史選手がまくり差しで優勝となりました。2名の選手、おめでとうございました。

本当ならば祝福に包まれるボートレースグランプリの最終日終了後となりますが、残念ながらどちらのレースでもアクシデントが発生。更にグランプリに至っては4艇が完走ならず、三連単と三連複に関しては全額返還となってしまいました。

グランプリ優勝戦ともなれば普段ボートレースをやらない方も多く楽しまれていたことでしょう。ましてや今年は公営競技でも最も早く行われていたグランプリとあって尚更注目を浴びていました。三連単の売上は40億円超え。

しかし全てが返還となってしまったのです。1周1マークでは瓜生正義選手のまくりに対して1コースの峰竜太選手は究極の小回りで応戦を狙いました。しかし峰選手の舳先はターンマークに当たり転覆。さらに2号艇の丸野一樹選手、3号艇の平本真之選手がそれぞれ転覆。遅れて差してきた6号艇の毒島誠選手は峰選手のボートが一度沈んで見えていなかったのでしょうか、浮かんできたところに接触し転覆。かつてない大波乱のグランプリとなりました。この影響で尋常ではない数の人が返還の払い戻しに並んでいるとの情報もあります。

グランプリシリーズ戦の優勝戦でも1周1マークで小回りで必死の抵抗をしようとした2枠の西山貴浩選手が舳先をターンマークに当てて転覆。これに乗り上げる形となった4枠の篠崎元志選手と2艇に道を寸断される形となった6枠の上野真之介選手が接触。上野選手は航走を再開しましたが早々と上位からは離されてしまっています。結果、完走したのは4艇となってしまいました。

多発した事故

今節においては事故が非常に多発しています。最終日のみに関しても完走ならなかった事象について全て並べました。

5R 山田祐也選手フライング

6R 萩原秀人選手 1周2マークで転覆

8R 枝尾賢選手 2周2マークで転覆

8R 茅原悠紀選手枝尾選手を避けようとしてバランスを崩し転覆

11R 西山貴浩選手 1周1マークで妨害失格

11R 篠崎元志選手 1周1マークで西山選手に接触し転覆

12R 峰竜太選手 1周1マークで妨害失格

12R 丸野一樹選手峰選手に接触し失格

12R 平本真之選手峰選手に接触し失格

12R 毒島誠選手峰選手に接触し失格

今節では初日から10Rのシリーズ特別戦で太田和美選手が不良航法から妨害で失格。坪井康晴選手と山口剛選手が転覆し失格となり、トライアル1stの12Rで前本泰和選手が転覆し妨害失格。石野貴之選手と池田浩二選手も失格となり、この時点で2nd進出が絶望的となっていました。2日目か5日目も6つのレースで7名のアクシデントとなり信じられないほどの大波乱のシリーズとなっていました。

思い起こせば初のナイターでのグランプリ開催となった2年前でもシリーズは11件のアクシデント。トライアル1stでは11Rで今垣光太郎選手が12Rでは3艇の大アクシデント。トライアル2ndで峰竜太選手が、シリーズ優勝戦で2番手航走の木下翔太選手が転覆などもありました。

あまりにも事故の多すぎるナイターとなってからの住之江でのグランプリ。8月には５艇が転覆、失格となる大事故が起こったことも記憶に新しく魔物が住んでいるとの声もありますが、原因を突き止めて一刻も早く対策を練らなければ取り返しのつかない結果となることも否定できません。2022年のグランプリはナイターレースであるボートレース大村。もし「ナイター開催」に問題があるとしたら来年も非常に心配です。

なお今日の優勝戦でボート同士の接触で転覆した選手全員が奇跡的に無事であったことが判明しました。まずは一安心です。

ただし40億円を超える大返還となったグランプリにて妨害失格、3艇の転覆を引き起こした峰選手に関しては憔悴状態で会場を後にしたという報告がありその精神状態が心配されます。