ボートレース大村は長崎県大村市にあるボートレース場。
国内で初めてボートレースが正式に行われたということで発祥の地となっている。
現在あるナイター場の中では最も遅くに通年ナイターとして開催された。
全国で指折りのインの強さを誇っている。
周年記念として海の王者決定戦が行われる他、G2ではあるが「モーターボート誕生祭」が毎年行われている。
支部戦として正月は新春特選レース、ゴールデンウィークにはGW特選レース、お盆はお盆特選レースが行われている。
支部戦のタイトルが地味ではあるが、一方で大村競艇のCMは長崎支部の選手が出演したとてもシュールな内容のものが多く、検索すると見つかることから興味がある方はぜひ一度見てもらいたい。
水面特徴
大村といえばなんといってもインの強さ。
というのも目標物が少なく、風向きも変わりやすいため、ダッシュ勢などの仕掛けがしにくいというもの。
2マーク側では防波堤の下部は開いているため、目には見えにくいうねりが発生している。
海水の出入りでターンが流れることも多く、競り合いの2マークでは差しに構える方が前に出ることが多々みられる。
そのため仮にバック側で外目で先行していたものの、行き場なく握って外マイになると、内々を小回り、あるいは艇間をさばいてきた選手に逆転を許すこともしばしば。
大村の観戦ポイントといえる場所だ。展示でもしっかりと確認しておきたい。
企画レース
一般戦
5R 進入固定戦
6R 夜ガチ戦
7R 夜ドキ戦
原則1号艇にA級レーサー
1枠のみ、ではなく3~6枠にも1,2名のA級選手を配置していることがほとんど。
舟券攻略
大村のインはとにかく強いというのは多くの方が認識していると思う。1コース1着率は7割近くもあり、そこに逆らうことはまずないのではないと考えられる。本命党の方、当てて楽しみたい方は1-2、1-3の割合がそれぞれ20%を超えているため、この2点を中心として、配当妙味を少し求めるのであれば1-5の出目を推奨したい。
1-4 | 12.3%(568円) |
1-5 | 7.7%(1057円) |
※カッコ内は平均配当
と割り的には1-5の方がよくなっていそうだ。
穴狙い人向け
穴党の方には一般戦、あるいはG3は一切手をだすことなく、G2以上のレースまで期を待つ方がいいのかもしれない。
というのも大村の番組編成的に、ほとんどのレースにおいて1枠が優勢の編成であることが多いためだ。
一般戦の準優勝戦の出走表をみると、1.2コースのA級の選手が1節で1枠3回あるのに対し、外枠B級の選手は1枠が1度もないことがよくある。
これについて是非の論議はここではしないが、これが大村の一般戦の大きな特徴ということを覚えていなくてはならない。
つまり有力どころが内、そうでない選手が外になるようでは外の仕掛けは必然と減ってイン天国になっているとも考えられる。
逆にG2以上の記念レースになると基本的には枠は平等に与えられ、スタートの決めにくい大村であっても一流選手ではゼロ台の踏み込みも考えられるため逃げが決まらないことがある。
とくに予選の4日目までには機力差があるなどで一筋縄ではいかない模様。そうなれば普段の1枠主体という認識から、大村での逃げ以外では配当面ではかなり期待ができるということになる。(なお、5,6日目には全体的に落ち着いた配当になることが多いようだ。)
その他の注目データ
当地を得意とする選手を調べてみると、近年のG2以上の優出者一覧を見てもはっきりとした得意選手を確認することができていない。
地区戦のみに絞ると、やはり実力上位の原田幸哉選手を中心に下條雄太郎選手、石橋道友選手、榎幸司選手、中村亮太選手あたりが常連だ。
また道中の競り合いの観点から2マークの特徴を認識している地元選手は頭でなくとも一考する必要があるだろう。
ポイント
①とにかく一般戦ではひたすらイン逃げ狙い。1-2、1-3を中心に1-5を。
②展示では2マークをしっかり回れていると○
③穴党にはG2以上の予選4日間が勝負。
④長崎支部の選手は2.3着には入れておきたい。