
ボートレース大村で開催中のGⅢ「オールレディース競走」で、中村紋夕梨(愛知)が待望のデビュー初勝利を挙げました。
予選最終日の4日目、最終12Rに2号艇で登場した中村は、2コースから鮮やかな差しを決めて1着。2024年5月25日の蒲郡でのデビューから330走目にして、ついに悲願の水神祭を達成しました。
待望の初勝利!330走目で悲願成就
中村紋夕梨は大村12Rで2号艇から出走。
スタート後は2コースから好位置につけ、1周1マークでは鮮やかな差しハンドルを披露。逃げる1号艇をとらえて先頭に立つと、そのまま最後まで首位を守りました。
2号艇・中村紋夕梨 1着
決まり手:差し
2-1-3 14,930円
デビューから330走目。これまで何度も手が届きそうで届かなかった初勝利を、ついに成し遂げました。
「うれしいです」涙ながらに喜んだ初白星
レース後の中村は、待ち続けた初勝利に涙を浮かべながら喜びを語りました。
これまで2マークでのミスを課題としていた中村にとって、最後まで冷静に走り切って手にした今回の勝利は、単なる「初勝利」以上に大きな意味を持つ一戦となりました。
そしてレース終了後には、念願だった水神祭が行われました。
空手からボートレーサーへ 「スポーツで食っていく」
中村紋夕梨は小学生の頃から空手を学び、学生時代にはインターハイにも出場するなど、競技者として活躍していました。
もともと運動が好きだったことに加え、実家がとこなめボートレース場の近くにあり、幼い頃からレース場を訪れる機会もありました。
両親から「やってみたら」と勧められたこともきっかけとなり、ボートレーサーを目指すようになりました。
男女関係なく戦えること、そして勝負の世界で勝つこと。運動が好きだった中村にとって、ボートレーサーは自身の思いを生かせる舞台でもありました。
養成所の受験は3回目で合格。空手を一度離れていたものの、受験のために再び道場に通い、体幹を鍛え直しました。
数学などの勉強にも取り組み、養成所では体力面だけでなく、メンタル面でも厳しい訓練を乗り越えました。
師匠は地元が同じ北野輝季
愛知支部の中村が師匠として仰ぐのは、同じ愛知支部の北野輝季です。
中村にとって北野は、ボートレーサーを目指す以前から知っていた選手でした。地元が同じという縁もあり、養成所を卒業してデビューする前に師匠になってもらったといいます。
北野からは、技術だけではなく「基本姿勢」を指摘されてきました。
オンとオフの切り替えやボートに対する姿勢など、師匠から学んできたことを胸に、デビュー後のレースを積み重ねてきました。
初勝利だけが目標ではなかった
中村はこれまで、もちろん水神祭を目標の一つとしてきました。
しかし本人が以前から口にしていたのは、単純に1着を取ることだけではありません。
着順を守るためのターンスピードや展開を読む力など、自身の課題を冷静に分析しながら成長を続けてきました。
9月23日の多摩川1Rでは3着に入り、1周1マークを回った時点では2着が見えていたものの、そこから着順を守る難しさも経験しています。
そうした一つひとつの経験を積み重ねた末に迎えたのが、今回の大村での330走目でした。
ここからが新たなスタート
デビューから330走。
長い道のりを経て、ようやく手にした初勝利でした。
空手で培った身体能力、養成所での厳しい訓練、師匠・北野輝季から学んだ基本姿勢。そして、デビュー後の一つひとつのレースで積み重ねてきた経験。
そのすべてが今回の大村12Rにつながったと言えるでしょう。
初勝利を挙げたことで、今後はさらに上の着順を安定して取ることが求められます。
本人が目標としている「2着、3着をたくさん取れる選手」への道も、ここから本格的に始まります。
中村紋夕梨、デビュー330走目の初勝利。
GⅢオールレディースの12Rでこの1勝が呼び水となり急変を与えるきっかけになるかもしれません。
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