
江戸川巧者と呼ばれる選手達を皆さんはご存じでしょうか?
全国きっての難水面と呼ばれ一部の選手からは苦手や難しいを通り越して「嫌い!」とも言われるボートレース江戸川。しかし、その一方でボートレース江戸川を極端に得意とする選手達が業界には数多く存在しています。
今回はそんな江戸川巧者達を10名紹介。常連選手はもちろん全国各地の隠れた巧者にも注目。
ボートレース江戸川とは
江戸川巧者の特徴

難水面と言われるボートレース江戸川を得意とする選手達にはいくつかの特徴があります。
江戸川巧者の選手達を紹介する前にまずはこの部分について簡単にまとめました。
江戸川巧者の特徴①
波への抵抗心
ボートレース江戸川は川の流れを止めることなく防波堤を切り開いたように存在する全国の中でも特殊なボートレース場。
よく勘違いされますが、使用されているのは江戸川ではなく中川で河川敷を跨いだ先にある更に大きい川は荒川となっています。
東京湾に突入する海と川の境目で海鳥やカモメが飛び交い波や風、潮の向きはレースに大きな影響を与えるため、まずはこれらの気象条件への恐怖心を持たずにターンを出来るか、出来ないかは江戸川巧者になれるか大きな判断材料となります。
江戸川巧者の特徴②
体重の有無

上述に関連していますが、風や波でターンをする際に左右に流されるリスクがある上に選手達の操縦ミスでの接触も珍しくありません。
よって体重の軽い選手(特に女子レーサー)は恐怖心も相まって転覆、落水はもちろん道中で大きくロスを食らうことで着順が変わりにくいといわれるボートレースの定説を覆すことも珍しくはありません。
現代ボートレースはスピードを付けていかに小回りでレースをするかが問われがちですが、ボートレース江戸川においてはターンスピードに自信がない、欠落している選手であっても他場に比べたら活躍できる可能性が上がります。
SGレベルの選手があまり参戦をしないこともこれらの可能性を引き上げる理由となっています。
江戸川巧者の特徴③
整備経験

風や潮の向きによって正面か向正面のどちらかでボートが押し負けてしまうボートレース江戸川ではチルトをプラスに調整をして無理やり伸びを生み出す必要があります。
また川の中を走るとなればプロペラ整備についても特殊な技術が必要となるため、それに対応できるプロペラ作り方や知識、そしてゲージを持っていない選手は例えA1級レベルであっても苦戦を強いられてしまいます。
よって斡旋回数が多い、師匠やプロペラグループに江戸川を得意な選手がいる、その選手が調整をすると良いレースをすることが多いといった知識を得ることで江戸川巧者を見極めることが出来ます。
江戸川巧者10選
ではここからは10名の選手を男女問わず紹介していきます。

なお、これらの記事で必ず紹介される石渡鉄兵についてはもはや語る必要のない活躍っぷりなので今回省きました。ご了承ください。
大池佑来(4468)
節目の優勝はいつも江戸川

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 東京 | 101 |
若手時代には当地のフレッシュルーキーにも選出。
2010年の初優勝や2021年のG1初優勝に輝いたのはいずれもボートレース江戸川という東京支部では今回あえて紹介から取り除いた石渡鉄兵と引けを取らない江戸川巧者です。
レース中の事故により左手に大怪我を負う経験をしたこともありますが、それでも水面と常に向き合っておりSGボートレースメモリアルの推薦選手にも何度も選んでもらった恩から「この水面(ボートレース江戸川)を走る際にはいつも気合いが入ります」と人一倍の思いも抱えています。
湯川浩司(4044)
銀河系最強の江戸川巧者

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 大阪 | 85 |
江戸川大賞、ダイヤモンドカップなど通算4度のG1制覇をボートレース江戸川だけで達成。「銀河系軍団」と称される85期生を代表する選手で東京支部以外で江戸川巧者を挙げるとすれば湯川浩司は欠かせません。
2024年に4度目のG1制覇で前人未踏の記録を達成すると、他地区の自分が濱野谷憲吾や石渡鉄兵の記録を抜いてしまったためか「何度も何度も申し訳ない・・・」と謝罪。
元々艇界きっての整備巧者でもありエンジンを細かく分析。そこに伸びを追い求めたプロペラ調整を併せることで荒波に負けない強烈な仕上がりで毎回のように好走を演じます。
平尾崇典(3822)
江戸川は地元

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 岡山 | 78 |
ボートレース江戸川のレース中に見せた地蔵ターンをきっかけに「平尾地蔵尊」の愛称が付けられている岡山支部きっての江戸川巧者。2024年には6戦全てを勝利し完全優勝も達成をしています。
斡旋時には毎回のように「江戸川は地元です!」と宣言をしコース不問で強烈な一撃を浴びせると思えば、突然イン戦で惨敗をしたりとムラっ気な一面もがあるためファンの間では「江戸川の平尾のインだけは信用できない」とも言われています。
山田康二(4500)
師匠は江戸川を・・・

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 佐賀 | 102 |
2022年にG2、2025年にG1と当地のグレードレースの優勝歴が豊富な佐賀支部きっての江戸川巧者。
特に2025年のG1の優勝戦では滅多にボートレース江戸川に参戦しないにも関わらず他者を圧倒する走りで1号艇を獲得した池田浩二を差し切る大金星を挙げています。

山田康二の師匠である峰竜太はボートレース江戸川の一般戦をかつて1度だけ優勝したことがありますが、基本的に斡旋が入らないように希望を提出しており「狭いし自分のターンが出来ない」とボートレース戸田と共に嫌いな水面の二大巨頭として挙げています。
しかし山田康二と同じ102期生の高田明、そして峰竜太最後の弟子としても知られる定松勇樹など峰グループの選手たちは情報共有の甲斐もあってかボートレース江戸川を得意としています。
峰グループの選手達はサーフィンを趣味としているので波への恐怖心は少ないことが関係していると思われます。
佐藤隆太郎(4847)
飛躍を遂げたSGレーサー

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 東京 | 115 |
2025年のSGボートレースクラシック、ボートレースオールスターを2連続で制覇したことで東京支部はもちろん全国区の選手へと飛躍を遂げたエースレーサー。
しかし、元々は東京地区を中心として全国の一般戦を走り回っていた選手だけありボートレース江戸川の優勝歴も豊富な江戸川巧者です。
ボートレース江戸川と言えばボートレースファンの間でも豪快な捲りがイメージされますが、乗りやすさを追い求めた調整と的確な差しハンドルを入れる佐藤隆太郎が得意とする走りを行えることも強みとなっています。
渡邉雄朗(4748)
江戸川に必要なのは〇〇

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 東京 | 112 |
ここまでは比較的に全国区の選手達を紹介していきましたが、ここからは「一般戦の江戸川」を買う上で狙いやすい選手5名をピックアップ。
まず1人目に紹介するのは江戸川大好きを公言しTK朗の愛称でも知られる渡邉雄朗。2017年~2018年には大池佑来と同じくボートレース江戸川のフレッシュルーキーにも抜擢されています。
整備が難しいとされる水面に適したプロペラ、エンジン整備を熟知しており直線の伸びを追い求める調整を得意としています。
しかし、ボートレース江戸川を走る上で必要なことを聞かれた際には「気合い」と回答。波や風、そして転覆を恐れない気持ちで当地巧者の地位を確立しました。
清水沙樹(4519)
江戸川No1女子レーサー

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 東京 | 103 |
「自分よりも江戸川が好きな女子レーサーはいない」と自負する地元東京支部の中でも珍しい江戸川巧者。
優勝歴も豊富で調整さえハマればチルトを跳ね上げ伸び型のプロペラ調整で中枠~外枠での捲りを連発するレーススタイルを主体としています。
自身のXの紹介欄にも「目指せ江戸川巧者!」と記載するほど思いは強い。
井上一輝(4826)
引き継がれる江戸川適性

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 大阪 | 114 |
序盤で紹介をした湯川浩司を筆頭に大阪支部はボートレース江戸川を得意とする選手と、松井繁のように全く斡旋すら受けない適性が無いに等しい選手で二極化が行われています。
湯川浩司より下の世代で特に江戸川適性を示しているのが2025年にはSG初出走初勝利も達成した井上一輝。
2025年にはG1江戸川大賞で優勝戦にも進出しており一般戦での優勝や好走歴も豊富。豪快に握りスピードと角度を付けた旋回を主体とした攻めを得意としています。
佐藤大佑(4610)
チルトマックス上等

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 東京 | 106 |
常に伸びだけを追い求めたピンかパーの調整を得意とする江戸川巧者。時には1コースや2コースでもチルト2度設定で出走をすることもあります。
清水沙樹と同様にモーターやプロペラさえハマればどんな選手やコースも不問とする走りを得意としますが、一方で低調機が渡ると凡走続きとなります。
スタート後に内側の艇を丸ごと飲み込む様な整備を好むため、佐藤大佑よりも外枠の選手に展開を作ることでレースに波乱を呼びます。
飛田江己(5191)
デビュー1年で初優勝を飾る

| 支部 | 期 |
|---|---|
| 埼玉 | 128 |
2021年5月に128期の養成所チャンプの称号を背にデビュー。翌2022年にボートレース江戸川で初優勝を飾っており、その2年後のルーキーシリーズでは節間7勝をマークし堂々の活躍でまたしても優勝。
2025年にはボートレース江戸川のG1大江戸大賞で周年レース初勝利を達成。この前年のG1ヤングダービーでG1初勝利こそ挙げていましたが、レース後に周年G1勝利を記念した水神祭が実施されました。
プロの目線で江戸川を攻略!

ボートレース江戸川は、日本屈指の“荒れる水面”として知られ、予想が非常に難しい場です。風や潮の影響を大きく受けるため、一般的な予想サイトでは対応しきれず、的中率がガクンと落ちることもしばしば。
だからこそ、「江戸川巧者」と呼ばれる選手達を知ることで的中精度、回収率を急激に上昇させることがd系ます。
今回ご紹介するのは、実際にボートレース江戸川に強いと評判の競艇予想サイトを厳選したまとめページです。攻略に悩んでいる方、的中率を上げたい方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
江戸川巧者を知る
まとめ
一般的なセオリーにとらわれない“柔軟な対応力”こそが、江戸川攻略の鍵であり江戸川巧者達はレースでも舟券でも魅せてくれます。
本記事を参考に、江戸川ならではのレースをより深く楽しんでいただければ幸いです。
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