米丸乃絵（福岡）：豪快な旋回で未来を切り開く

2025年7月6日

管理人・K

福岡、若松、芦屋の3地区に拠点を構え「ボートレース大国」として知られる福岡支部で早くから台頭をした米丸乃絵。

トップ選手からも高い評価を受けているこの選手を今回は掘り下げていきます。

代名詞の高速旋回が生まれたきっかけ、そして人気を集めたのはまさかの出来事・・・丘でも水の上でもファンを盛り上げるその理由とは？

米丸乃絵
これまで

選手情報

支部	期
福岡	128

斡旋情報

米丸乃絵は2021年5月末に福岡支部から128期生としてデビュー。

男子レーサーよりも一般的に時間を要する女子レーサーとしては比較的に早いデビューから7か月後の2021年12月9日に初勝利を挙げました。

2024年に年間で32勝を挙げ2025年には初のA級昇格。渡邉優美が中堅に差し掛かったこのタイミングで入れ替わる様に若手エースの最有力候補として注目を集めています。

米丸乃絵
デビューに至るまで

米丸乃絵は熊本県出身で父の米丸俊成は熊本支部所属の競輪選手。

自身のチャームポイントとして競輪選手にも関わらず「細い足」と答えたり、熊本支部の公式ホームページでは日本酒を飲む場面を紹介ページに掲載と笑いのセンスはこちらも負けてはいません。

米丸俊成を知る

幼少期から自転車を漕ぐのが速く「（競輪選手としての）才能がある」と勧められるも米丸乃絵は「わたしはならんよ」と父親の夢を否定。それでも公営競技の選手として娘を育てたかった米丸俊成はボートレースを観に行こうと誘い「なろう！」と決断。

ボートレーサー養成所のための予備校に通う努力の甲斐もあって4度目の受験にて養成所に合格しました。

制服姿の当時の写真

米丸乃絵
養成所時代

米丸乃絵の代名詞と言えば豪快かつスピードを付けた旋回ですが、養成所時代は今とは真逆の状態でした。

養成所時代の旋回練習の際の事故で骨折の大怪我を負ったトラウマから全速で握ることへの恐怖心を持つようになり、基本旋回だけで誤魔化しつつ養成所生活を乗り切りデビューを迎えました。

ちなみに

旋回にトラウマを抱えながらも同期リーグでは5優出1優勝、勝率5.88の成績で成績優秀者による終了記念競走でも優勝戦に進出しています。

師匠との出会い・飛躍へ

米丸乃絵の成績の上昇のきっかけとなったのが師匠である永田啓二（福岡）との出会いでした。

長らくA級に所属をしながらもレースが無い日には練習にも顔を出しては指導を行っており、米丸乃絵に対しても弟子入り当初から全速旋回以外を認めませんでした。養成所時代のトラウマから「絶対に無理！」と思っていたらしいですが、その恐怖心を乗り越えたことで養成所時代から培ってきた基本旋回術に変わる大きな武器を獲得。

これ以降、勝率を一気に上げて行きファンはもちろん、選手からも注目される存在となっていき、福井支部の萩原秀人は「凄いターンをする。完全なスピードタイプで対処も早い観てて楽しいタイプ」と絶賛をしています。

補足

渡邉優美とは同じ永田啓二を師匠に持つ姉弟子の関係。

渡邉優美にとっても米丸乃絵は常に刺激を受ける存在となっています。