
スピードと技術、駆け引きが凝縮されたターンにはさまざまな種類があり、選手ごとにその得意・不得意がはっきりと現れます。特にインコースからの「差し」やアウトコースからの「まくり」など、展開を読み解くうえでターンの技術は欠かせません。
この記事では、競艇の代表的なターンの種類と、その技術に長けた選手たちをピックアップしてご紹介。観戦がもっと楽しくなるだけでなく、予想精度アップにもつながる内容となっています!
ターンの種類
ターンと一言で言っても世界は奥が深く選手ごとに基本の形をそれぞれアレンジし素人が見たら同じに見えるものを駆使しながら技術を競い合っています。
その細かい物まで触れていくと種類や数は尽きないので今回はターンの基本形となる物をいくつか紹介していきます。
モンキーターン
現在のボートレースにおけるターンの基本形態。ターン毎に舟から立ち上がり身体を捻らせながら行う方法でボートレーサー養成所で習得が義務付けられている現在は誰でも使いこなすことが出来ます。
モンキーターンを初めて行ったと言われているのが飯田加一(東京)で大学で物理学を専攻していたことからその知識を活用しウィンドサーフィンのテクニックを応用したと言われています。
そしてモンキーターンをいち早く習得し1993年にSG初優勝に輝いた植木通彦の活躍により業界内に広がっていき、今ではボートレーサー養成所での習得が義務付けられるようになっていきました。
全速ターン
スピードを付けてターンをすることで道中で相手を突き離すことが出来ます。
モンキーターン同様に多くの選手が使いこなすことが出来ますが、左手のスロットルレバーを放さず、握った(加速した)ままスピードを付けた舟を全速で回せば当然大きく膨らんでしまうため「全速で旋回出来ても上手い選手と下手な選手がクッキリと分かれる」傾向があります。
今村豊(山口)が若手の頃から行ってSG戦線で活躍もなかなか広がることはなく、高いレベルで行う選手自体も少なかったです。
しかし松井繁は「秋山直之(群馬)が全速でターンをするようになって業界の流れが変わった」とテレビのインタビューで語っており、平成中期から後期以降は当時若手だった多くの選手が習得をしたことでボートレースのスピード力が問われるきっかけとなりました。
ウィリーターン
ウィリーターン(ウィリーモンキー)はモンキーターンの進化系と言われており、艇の先を浮かせることで水の抵抗を少なくして浮き上がる様にターンをする方法のことを言います。
「真似をしたくても真似が出来ない」と言われるほど業界内でも特にターンが上手いと言われる選手達しか使いこなすことが出来ません。
池田浩二(愛知)が第一人者として知られており「艇界のブルーインパルス」、「Mrウィリーターン」と言った愛称が付けられています。
地蔵ターン
モンキーターンやウィリーターンが舟の抵抗を極限まで削るターンだとすれば、地蔵ターンはその真逆で舟に腰を付けながらターンをする方法のことを言います。
スピードは全くつきませんが、一方で安全に全振りをしているためターンをロスなく運べるという一応の強みはあります。
モンキーターンが流行、定着をする前は地蔵ターンがボートレースの基本であり、現在でもボートレーサー養成所に入った訓練生たちは地蔵ターンをする練習をくり返した上でモンキーターンの習得に入ります。
特にこのターンをすることで有名な平尾崇典は名前とターンを掛け合わし「平尾地蔵尊」の愛称でファンから親しまれています。
スコーピオンターン
スコーピオンターンは身体を前に押し出すような形でバランスを取りつつ片足を浮かせてターンをする方法のことを言います。
第一人者である下河雅史(福岡)はこのターンを生み出した当時に足を負傷し体重をかけれないことから「負傷している足を浮かせてターンをすれば良い」という常人離れをしたい発想に至り行ったところファンから注目を集めるようになりました。
ターンが上手いボートレーサー達
桐生順平(埼玉)
狭い水面と知られるボートレース戸田で鍛え上げられたターン技術はトップ選手達からも評価されています。
全速での小回りターンを得意としておりこれによってSGのような簡単に選手を抜き去ることが出来ない舞台であっても道中でしっかりと上位に浮上をして得点をしっかり稼ぎ、我々ファン目線で言えば舟券に貢献をしてくれる非常にありがたい選手です。
茅原悠紀(岡山)
「自分を脅かす選手はいない、しいていえば順平(桐生)だけが一番怖いかも」と断言をするほど自分のターンに絶対の自信を持っている選手。
角度、初動の入り方、回転スピードなど我々素人からしたら何が違うのかがわからない部分までを追求しながら自分のターンの形を確立するターンに関しては業界でも右に出る選手はいません。
桐生が道中で浮上をしてくるターンを得意にするのに対して茅原は1周目1マークの段階で内、外関係なしにスピードを付けたまま狭いスペースをこじ開け先頭を奪い取る理不尽なターンを得意としています。
馬場貴也(滋賀)
3コースや5コースからの捲り差しを得意とするターン巧者。同じ滋賀支部の守田俊介からも「間違いなくお前が日本一」と絶賛をしており3周を回ってのコースレコードタイムを所持しています。
ウィリーターンを特に得意としており、馬場のウィリーターンに憧れた下の世代の選手達が次々と習得をするきっかけとなっていきました。
定松勇樹(佐賀)
スピードを付けての捲り差しを得意とするターン巧者。山口剛(広島)は早くから定松の才能に気づいており「基本旋回が上手くて良いターンをする。舟の向きやハンドルの切り方が違って自分の若い時と全然違う」と絶賛をしています。
まだまだ底を見せておらず今後、業界ターンの歴史や流れを変えるかもしれない可能性を秘めています。
畑田汰一(埼玉)
今では当たり前となり登録番号5000番台のSG制覇も誕生していますが、登録番号5000番台で最初に優勝を飾った選手。
ボートレーサーとしては珍しい176㎝という長身を生かして身体をギリギリまで捻りながらのターンを繰り出すことから江口晃生(群馬)からも「注目しているのは畑田汰一君、ターンを見た時、新しいターンだなと思った。エンジンだけではあんな足にはならない。畑田君のターンを目指している」と絶賛をされています。
長身を生かしての旋回技術には代償が付き物で一時は腰痛に苦しみ一時は成績不振に陥るも、懸命な治療やトレーニングの見直し、そして日常生活の改善によって復活を果たしました。
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ターンの種類・上手い選手を知る
まとめ
今回紹介したようなターンの種類や選手の特徴を知ることで、ボートレースの奥深さをより実感できるはずです。
舟券予想にも大きく関わるターン技術、次回の観戦からはぜひその一瞬に注目してみてください。
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