

ボートレースにおいて、勝敗を左右する大きな要素の一つが「モーター性能」です。
各モーターにはクセや仕上がり具合があり、その良し悪しを見極める力が舟券予想の精度を左右します。
本記事では、モーターの基本的な構造から、部品ごとの特徴、そして調子の見抜き方までを丁寧に解説。初心者にもわかりやすく、予想の精度を上げたい方必見の内容です。
モーターは1年ごとに交換
ボートレースにて使用されるモーターは1年ごとに新しい物を交換が行われます。
その時期は一斉ではなく各ボートレース場にて異なるためモーター交換の時期を知るということは舟券を予想する上で重要な要素となります。
24場モーター交換時期
(多少変動あり)
ボートレース場 | チルト角度 |
---|---|
桐生 | 12月末~1月初旬 |
戸田 | 7月末~8月初旬 |
江戸川 | 4月末~5月初旬 |
多摩川 | 6月中旬~下旬 |
浜名湖 | 4月中旬~下旬 |
蒲郡 | 7月中旬~下旬 |
常滑 | 11月中旬~下旬 |
津 | 12月下旬 |
三国 | 2月末~3月初旬 |
びわこ | 4月下旬 |
住之江 | 3月中旬 |
尼崎 | 4月下旬 |
鳴門 | 4月初旬 |
丸亀 | 9月末~10月初旬 |
児島 | 12月初旬~中旬 |
宮島 | 10月下旬 |
徳山 | 6月初旬 |
下関 | 3月中旬~下旬 |
若松 | 11月下旬~12月初旬 |
芦屋 | 4月初旬~中旬 |
福岡 | 2月中旬~下旬 |
唐津 | 8月下旬~9月初旬 |
大村 | 6月中旬~下旬 |
モーターについて知る
予想のポイント
モーターの良し悪しは数字だけで判断できない点が数多く隠されています。
それを細かく紹介してしまうと頭の中がゴチャゴチャして読んでいて楽しくなくなってしまうため、この3つをとりあえず覚えておきましょうという点に絞ってまとめました。
モーターの状態は日々変化する
悪いモーターであっても使用する選手によって数字以上の力を引き出す場合があります。
「部品交換」、「プロペラ調整」、「使用者に恵まれていなかった」などその理由は様々であり、選手の日々のコメントや展示時計、レース内容から推理をして予想をする必要があります。
また、あまりにも出力が悪いモーターに関しては中間整備と呼ばれる各場の整備士達が関与しモーターの部品交換、整備作業を行うことがあります。
この中間整備についてはボートレース公式サイトには掲載が無いため各場が発売している情報誌、公式ホームページ、SNSから情報を仕入れる必要があります。

整備のプロ達が中間整備を行っても何も変わらないモーターもあります。
転覆・落水は足落ちを引き起こす
水の上を駆けぬけるボートレースですが、ボートの後方に積んでいるモーターが転覆や落水によって水に浸かってしまうことでそれまでの力を引き出せなくなる場合があります(これを足落ちと呼びます)
足落ちの理由としてはエンジンの部品自体がダメになってしまう場合と、プロペラが破損をすることで交換を余儀なくされる2つのケースがあります。
どちらの場合であっても元の状態に戻すのは難しく、それまで数字の良かったモーターが事故を機に別のモーターとなってしまうということは珍しくありません。

エンジンを水に浸からせてるのにその後、整備して更に良くなることもあります。
一流選手ほどモーターに妥協をしない
ボートレーサーの多くはモーターに問題があったとしてもプロペラを整備することを優先する傾向があります。
理由はいくつかありますが、選手の多くが「モーター整備は滅多にハマらない」ということが根底にあるためです。
モーターの整備は選手にとってとにかく難しい問題であり一変するのは10回に1回あれば良い方と言われています。そのためプロペラを自分の乗りやすい形に調整して戦う方を選手たちは優先します。
しかし上の舞台で戦うにはエンジン整備が要求され、SGクラスともなれば部品を取り替えてはトップ選手達が必死に試運転とレースを繰り返してモーターを別物にしていまいます。
「足が良くない」、「エンジンが出ていない」と言い訳をするだけの選手もいれば「そのモーターを仕上げることが出来る」選手もいるということを覚えておきましょう。

モーター整備の上手い選手ほど連対率や直近の成績が良いモーターを一度開いて部品を丁寧に確認します。
整備の上手い選手を知る
モーターについて知る
部品の種類
次にモーターを組み立てる上で重要な部品について説明をしていきます。
まずモーターには「主要部品」と呼ばれる物があり、部品交換が行われた際にはこの部品についてのみ発表が行われるよう決められています。
しかし実際にはそれ以上に数多くの部品が存在しており「エンジンの性能に反映しない」と認定されている物については発表が行われないどころか、選手自らが「~を替えたら良くなりました」と言わない限りはその答えは伏せられた状態となります。
主要部品の種類

・ピストン
・リング
・シリンダーケース
・ギアケース
・キャブレター
・電気一式
・キャリアボデー
・クランクシャフト
・プロペラ
セット交換
選手のコメントでよく耳にする「セット交換」はモーターの良し悪しが急変する1つの整備方法となっています。
セット交換というのは前年まで使用していたモーターの部品と現在使用しているモーターの部品を取り換えることを意味しており「ピストン2本」、「リング4本」、「シリンダーケース」の3つの部品を入れ替える必要があります。
これによって前年にエース格だったモーターの部品を使用し舟足の上積みを狙うことが出来ます。ただしセット交換は早いモノ勝ちとなっておりモーター交換から時間が経てば経つほど良いモーターの部品は残っていないため効果が出にくくなります。
クランクシャフト
クランクシャフトはモーターの心臓部分とも呼ばれており主に転覆や落水によって曲がったり損傷した際に交換を余儀なくされます。
しかしクランクシャフトの交換には技量が要求される上に「クランクシャフトを交換してもモーターが良くなる保証はない」ため、舟券を予想する上でクランクシャフトを交換していれば「モーターが致命的に良くない」と考えておく必要があります。
整備士との関わり合い
モーターの部品を交換するためには費用が生じます。しかしこれは選手に請求されるのではなく、ボートレース場の負担となるため貴重な部品、高額な部品になるほど「整備士に意味が無いと思われてしまうと部品交換や整備を拒否される」ことがあります。
しかも部品を交換したくても出来ないという情報は決して表には出ることが無く、事故やモーター劣化から何節も経過した後にSGクラスの選手が使用して上述のクランクシャフトなどが交換をされるというケースも日常的に発生をしています。
つまりモーターの本格的な部品交換をするためにはキャリアを積むことや、モーターを整備が上手いという印象を植え付け全国の整備士と関係性を作り上げる必要があります。
西山貴浩(福岡)は低調モーターを抽選で良く手にするため各場の整備士と話す機会が多くその中で家族構成や子供の名前といったプライベートの情報まで知り尽くしており、この繋がりによってどの場へ行っても許可が下りにくい貴重な部品交換も認めて貰えるようになったとインタビューにて語っています。
モーターの変化を読み取るために
プロの予想を活用しよう!
ここまでの説明でも理解して貰えたと思いますが、競艇予想にてモーターの仕上がりは非常に重要な要素です。しかし簡単に出回る情報だけでは他との差をつけることも出来なければ真の境地にたどり着くことは出来ません。
また同じモーターでも節間で大きく状態が変わるため、「前走は出ていたから安心」とは限らない上に、調整の微差や気温・湿度の影響で、性能が大きく上下することも日常茶飯事・・・。
選手との相性や出足・伸び型といった特性も、予想に直結する大事なファクターであり考えれば考えるほど難しい世界であることは薄々皆さんもお気づきでしょう・・・。こうした繊細な読みを行うには、経験豊富なプロの目線が欠かせないということになります。
👇モーター評価を客観的に分析し、舟券の精度を高めたい方は、以下から私たちが検証して選んだ信頼できる予想サイトをご覧ください👇
モーターについて知る
まとめ

モーターはボートレースにおいて勝敗を左右する極めて重要な要素です。性能の良し悪しや各部品の特性を理解することで、レース展開や選手の戦術がより読みやすくなります。
特にSGやG1のような大レースでは、モーター調整の完成度が着順を大きく左右する場面も少なくありません。
確かな情報と冷静な分析を武器に、モーター目線の予想を取り入れることで、的中精度を一歩先へと進めましょう。
365日無料予想を公開!
- 競艇無料予想サイトが公開している無料予想も網羅。
- SG・G1などのビックレースも公開。
- 気になる競艇予想サイトは無料登録で即日利用!