師弟関係 アイキャッチ
管理人管理人

ボートレース界では、実力だけでなく「師弟関係」が選手の成長に大きな影響を与えています。

育成システムや伝統的な教えを受け継ぎながら、弟子たちは水上の世界へと羽ばたいていきます。

この記事では、有名な師弟コンビや、その関係性がもたらす効果、実際のレースに与える影響など、知られざる絆に迫ります。

 

時代の流れで変わる師弟関係

休みの日にはプロペラ小屋で満足がいくまでゲージやプロペラ製作(この時代は師匠が弟子のプロペラを作ることもあった)を行っていた時代と異なり現在の師弟関係は主にレースを観て貰う、アドバイスを貰うことが主体となっています。

師弟関係=付き人扱い

師弟関係 アイキャッチ

また、昭和~平成中期辺りまでの師弟関係は支部によって付き人のような扱いを受けていた選手もおり、先輩や同じプロペラ小屋の兄弟子の部屋掃除を行うこともありました。

しかしこの時代は今と違いプロペラの情報交換、製作のためには支部の誰かしらのグループ、弟子にならないことにはレースに行っても戦うことが出来なかったため厳しいのは覚悟で師弟関係を結ぶ必要がありました

師弟関係を結ばない選手も多い

師弟関係 師匠をつけない
プロペラ製作をする必要が無くなった昨今はデビューしたばかりの若手選手であっても師匠を付けないケースが増え始めました

支部によっては若手会、パートナー制度など呼び名は様々ですが期の上の先輩達が選手にとっての基礎やマナーを教えるシステムを取っているため師弟関係を結ぶ必要が無くなったのも関係をしています。

ただしこのような選手達であってもデビューから数年が経過し「自分1人でやっていくのは限界がある」と感じ期の近い先輩選手やプロペラ作り、レースへの心構えが違う選手の姿に憧れ師弟関係を結ぶことがあります

有名なボートレース界の師弟関係

それではここからは艇界で特に有名、知っておきたい師弟関係を10組紹介していきます。

峰竜太(4320)・定松勇樹(5121)

師弟関係 ボートレーサー

支部佐賀
95

師弟関係 ボートレーサー

支部佐賀
125

最後の弟子にして最高の師弟関係

ボートレース界のスーパースターであると同時に数多くの弟子を持つ峰竜太。上野真之介、高田明、山田康二など数々の後輩達の師匠であり、その弟子たちも後輩選手と師弟関係を結び出来上がったネットワークは「峰竜太軍団」、「峰グループ」とも称されています。

その峰竜太が「最後の弟子」として師弟関係を結んだのが定松勇樹。中学時代にレースを観て憧れの存在となった峰に弟子入りをするために出身の福岡県ではなく佐賀支部の所属を決断。

もう弟子は取らない。後輩達に託す」と決めていた峰への必死のアプローチが叶い師弟関係を結びました。

早くに父親を病気で亡くしている定松に対して時に厳しく接し、休みの日は共にサーフィンに行ったりと父親のような存在で接した甲斐もあり2024年5月に定松はデビューからわずか5年にしてSGを制覇。数々の弟子達を採用してきた峰にとっても弟子がSGを優勝するというのは初めての出来事でした。

同年には共にSGグランプリに出場すると優勝戦にあと一歩で進めなかった定松と共にピットで号泣。最終日のトライアル敗退組による選抜戦では両者によるワンツーフィニッシュを飾り再びこの舞台へ戻ってくること、優勝戦に進出することを誓い合いました。

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40歳を前に引退を度々示唆していた峰が現役続行を決断したのも定松の存在が大きく、峰自身は「衰えた自分ではなく強い自分を超える選手になれるようサダ(定松)を育てている」と語っています

池田浩二(3941)・磯部誠(4586)

師弟関係 ボートレーサー

支部愛知
81

師弟関係 ボートレーサー

支部愛知
105

2大エースによる師弟関係

常滑の大スターと称され数々のビックレースを制覇してきた池田浩二。エテルニータと呼ばれるプロペラグループには数々の愛知支部の選手達が所属をしています。

その池田にとって可愛い弟分である磯部誠は池田と休みが重なれば野球観戦、食事、ゴルフと足を運ぶ関係。レーススタイル、発言、行動の1つ1つは池田浩二をコピーしたような選手です。

池田、磯部共に全国の記念レース、SGレースで常に愛知県の代表として斡旋を受けるためレースも休みが重なりやすいことがこのような関係を生み出しています

SG、G1のタイトルを次々と獲得し今では磯部は池田と共に愛知支部を背負う選手に成長をしました。

今村豊(2992)・白井英治(3897)

師弟関係 ボートレーサー

支部山口
48

師弟関係 ボートレーサー

支部山口
80

師匠の夢を実現した伝説の師弟関係

今村豊は山口支部の総大将として長年活躍した艇界が誇るレジェンド。山口支部はもちろん全国各地の後輩選手達に自ら歩み寄りアドバイスを送るなど引退した現在でも選手、ファンから愛され続けています。

その今村豊の数々の弟子達の中でも特に熱い関係を築いているのがSG、G1戦線で長らく活躍をし「ホワイトシャーク」の異名で知られる白井英治です。

当時まだ持ちペラ制度時代だったころには今村が製作したプロペラだけを渡しレース場でプロペラを叩くことを禁じ「空いた時間は全て試運転(練習)をしろ」と指示。

そのようなハンデを抱えたまま白井は優勝を飾り後日プロペラを確認したら形が大きく変形した状態であったことからグループの先輩達を唖然とさせたという伝説を持っています。

その今村豊が2020年に病気と最低体重の規則変更により現役引退を決断すると白井はその2年後に自身初のグランプリ優勝、初の賞金王に輝きました。

その表彰式に登場した今村豊に対して現役時に獲得出来なかった黄金のヘルメットを被せてあげるという粋な演出を行いこれはボートレースの名場面の1つとしてその後も語り継がれています

江口晃生(3159)・毒島誠(4238)

師弟関係 ボートレーサー

支部群馬
54

師弟関係 ボートレーサー

支部群馬
92

ナイターキングの礎を作った師弟関係

群馬支部のエース毒島誠の師匠はイン屋としても知られる江口晃生。孤独なインファイターとして知られています。

その愛弟子である毒島誠はナイターキングと知られ数々のSGを制覇する群馬支部の絶対的エースレーサーです。

新人時代の毒島にレース後にノートに気象状況やレースで感じたこと、選手同士の話で気づいたことなどを記録するようにアドバイスを送り現在も習慣として続けています

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毒島は文字が薄れてしまい現在はほとんど読む事が出来なくなっている一番最初のノートを含め全て所持をしています。

守田俊介(3721)・中島秀治(5075)

ボートレーサー

支部滋賀
74

ボートレーサー

支部佐賀
124

真偽不明の師弟関係

守田俊介はSGボートレースダービーを2度制覇している滋賀支部を代表するボートレーサー。

プロペラやエンジン調整を簡単に行いレースであっさりと結果を出すことから天才と呼ぶ人もいれば奇人と呼ぶ人もいる艇界きっての変わり者です。

その守田の弟子の中島秀治はデビュー当初から守田への弟子入りをお願いするも人に教えるのが面倒な守田はこれを拒否。

すると中島は正式な師弟関係を結んでいないにも関わらず守田と師弟関係になったという既成事実を作ろうとしましたがこれに失敗しました。

ボートレーサー

ちなみにちなみに

この際に滋賀支部の是澤孝宏から怒られる。

その後、守田は中島に対して狩猟免許の習得とXの復活を師弟関係の条件として提示し中島は免許を習得。2025年2月には「守田俊介×中島秀治師弟トークショー」が実施され正式な師弟関係が結ばれました・・・?

ただしただし

ボードに書かれた師弟に守田は大きな×印を入れており真相は不明。

また守田俊介の妻で元ボートレーサーの森田太陽は生理的に中島が嫌いであることが守田の口から明らかにされています。

森高一真(4030)・原村拓也(4894)

ボートレーサー

支部香川
85

ボートレーサー

支部香川
117

引退の危機に手を差し伸べた師弟関係

数々のSGレーサーが誕生したことから「銀河系軍団」と呼ばれる85期の1人である森高一真。

尊敬する香川支部のレジェンドである安岐真人の真似てパンチパーマや口ひげを生やす強面の選手として知られる一方で最近では西山貴浩らが所属をするポンコツ会の一員(本人は否定)としてファン思いの選手です。

そんな森高はかつては弟子を取らないことで支部の後輩達を満遍なく指導、アドバイスを送る立場を貫いていましたが当時成績不振により引退の危機にあった原村拓也に対して「俺が直接見てやる」と森高の方から弟子入りを命じ師弟関係を結びました。

原村は森高からの闘魂イズムを受け成長。「勝たなあかん、じゃなくて『勝ってやれ』と思ってレースに臨め」という言葉を胸にレースを続けています。

ちなみにちなみに

森高はこの他にも高校の同級生の息子という縁で師弟関係を結んだ冨田祥、森高のレースへの考え方を尊敬し弟子入りを志願された谷口佳蓮を弟子に持ちます。

高田ひかる(4804)・中野孝二(5183)

ボートレーサー

支部三重
113

ボートレーサー

支部三重
128

艇界初の師弟関係

高田ひかるは「まくり姫」の愛称でも知られるファンからの人気が高い女子レーサー。プロペラを独自の形に変形させ誰にも真似が出来ないレーススタイルを確立し成績を向上させました。

その高田に対して業界としての暗黙のルールである「男性レーサーが女子レーサーに師弟関係を結ぶ」を破ってでも師匠になってほしいとお願いをしたのが中野孝二。

何としても弟子入りをするべく支部の選手達同士で焼き肉を食べに行った際に土下座をしてお願いをするも高田は一度この件を保留にしました。

その後、高田の師匠である本部真吾と本部めぐみにこの件を相談。前例が無い上に女子レーサーが男性レーサーを見る(育てる)のは容易ではないと言われるも高田はそれを受け入れ師弟関係が結ばれました。

ちなみにちなみに

レーススタイルが同じ山下夏鈴とは師弟ではなく同じ本部めぐみに弟子入りをしている姉弟子の関係。

末永和也(5084)・安河内鈴之介(5330)

ボートレーサー

支部佐賀
124

ボートレーサー

支部福岡
133

支部の垣根を超えた師弟関係

末永和也は2022年にG1九州地区選手権でG1初優勝を果たし峰竜太の愛弟子である定松勇樹と共に将来の佐賀支部の看板を背負うことが期待される選手。

ボートレーサー

※末永の師匠は峰竜太の弟子の1人である上野真之介であり峰は一門のトップという関係

一方で安河内鈴之介は中学時代から姉を通じて末永とは知り合いでデビュー前から憧れの存在でした。

定松勇樹のように福岡県出身の佐賀支部所属でデビューをして末永と師弟関係を結ぶという方法もある中で「福岡出身は捨てられない」という思いから福岡支部に所属をしたまま他地区の選手と師弟関係を結ぶ方法を模索

ボートレーサー

最終的には福岡支部長である川上剛にも相談したところ快く受け入れられ異例の支部を跨いだ師弟関係と峰軍団への入会が決定しました。

その他にもその他にも

福岡支部では安河内以外にも岡山支部のイン屋である村上純に弟子入りをし自らもイン屋に転向を果たした池田奈津美の例が存在します。

原田幸哉(3779)・羽田妃希(5254)

ボートレーサー

支部長崎
76

ボートレーサー

支部愛知
130

浮世離れな食事会で結ばれた師弟関係

原田幸哉は元々愛知支部を代表する選手として活躍。沖縄県の移住を機に全国レベルの選手が長年不在となっている長崎支部へ電撃移籍を果たしました。

沖縄県の自宅には各地のボートレーサーはもちろん愛知県を本拠地とするプロ野球チーム「中日ドラゴンズ」の数多くの選手とも親交を深めています。

一方の羽田妃希は父親が台湾まぜそば「麵屋こころ」や居酒屋などの経営を行っており、羽田にボートレーサーを勧めたのは父親の知り合いで中日ドラゴンズの抑え投手として活躍した岩瀬仁紀でした。

岩瀬が羽田と原田との食事会をセッティングしその際に原田のレースへの考え方や意識について惹かれ師弟関係を結びました

ちなみにちなみに

普段の練習やアドバイスについては原田の弟子である柳沢一にも協力をしてもらい補っています。

大澤普司(3740)・大澤風葵(5141)

ボートレーサー

支部群馬
75

ボートレーサー

支部群馬
126

父と子による師弟関係

大澤普司は自身の息子である大澤風葵と師弟関係を結んでおり熱血指導を送り続けています。

業界内には2世レーサーは数多く存在していますが「情が入ってしまう」、「家族としての緩さが生まれてしまう」という観点から親側が意図的に避ける傾向があり師弟関係を結ぶのは珍しいパターンとなっています

しかし大澤家の場合は家族としての妥協を一切許さず、息子に対しては「真摯に向き合えばもっともっと伸びる」と2023年には最優秀新人を獲得し将来の群馬支部を担うとされる大澤風葵へ対しても厳しい言葉を浴びせています。

練習が無い日には実家へ帰り父親と共にレースを観ながらスタートや道中についての反省会を行うことで成長の糧としています。

 

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師弟関係について
まとめ

管理人管理人

ボートレーサーの世界において、師弟関係は技術の継承だけでなく、精神面の成長や人間性の育成にも大きな影響を与える重要な存在です。

実績ある師匠の指導を受けて育つ弟子は、早期に頭角を現すことも多く、レースの舞台裏にはこうした信頼関係が深く関わっています。

あなたはこの他にどの師弟関係が印象的、好きですか?ぜひコメント欄に選手や理由を書いてもらえれば幸いです

 

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