

ボートレース界には、親子でボートレーサーとして活躍する選手が数多く存在します。父や母の背中を見て育ち、自らもレーサーの道へ進んだ選手たちは、受け継がれた技術と情熱を武器に水面を駆け抜けます。
この記事では、そんな親子でボートレーサーたちの魅力や、世代を超えたストーリーに迫ります。
親子でボートレーサーとして活躍する7組
石渡鉄兵(3716)・石渡翔一郎(5279)
支部 | 東京 |
期 | 74 |
支部 | 東京 |
期 | 131 |
経歴
江戸川鉄兵の異名を取るボートレース界イチの江戸川巧者の石渡鉄兵。ボートレーサーとしてデビューした際の最初の選手紹介にて「僕は江戸川が大好きです。将来は江戸川で勝てるような選手になります」とボートレース多摩川で宣言したことで関係者を慌てさせたことは今でも伝説として語り継がれています。
その息子である石渡翔一郎は養成所時代から高い評価を受けデビュー。父と同様にボートレース江戸川にも頻繁に斡旋され巧者っぷりをすぐに発揮し将来は「江戸川翔一郎」とファンから長く愛され親から子へのバトンが繋がれる選手への道を早々から歩み始めました。
2024年の正月戦にてファン、関係者達も待望の親子対決がボートレース江戸川にて実現。結果は息子の石渡翔一郎が2着、父の鉄兵が3着となりました。

息子のデビューで刺激を受けた石渡鉄兵は2024年に常滑のG1を優勝。
石渡鉄兵にとってはこれが5度目のG1制覇も東京3場以外での優勝は初の出来事であり翌年にはボートレース福岡のG1を優勝と全国をまたにかけて活躍の場を広げています。
桑原淳一(2763)・桑原将光(4318)
支部 | 東京 |
期 | 39 |
支部 | 東京 |
期 | 95 |
経歴
桑原淳一は2013年までボートレーサーとして活躍。ボートレース江戸川の記念レースを優勝するなど元祖江戸川巧者として活躍をし当時スター選手不在の東京支部の看板選手として全国の舞台でも活躍。
その息子の桑原将光は2004年にデビューし「江戸川の将光は3割増」とファンの間で言われる江戸川巧者としてこちらも活躍。
2012年に両者のホーププールであるボートレース江戸川の大江戸賞にて親子ボートレーサー対決が実現。結果は父の桑原淳一が道中で冷静な差しハンドルを入れて息子の桑原将光を抜き去る親子ワンツー決着となりました。
桑原淳一は引退時に思い出のレースを聞かれG1江戸川大賞と共に親子でワンツー決着となったこのレースを挙げています。

引退後の桑原淳一はボートレース江戸川の解説を担当。
息子の出走時の評価がいつも辛口のため「頭で推すときはやむなくか、よっぽど自信がある時」と桑原将光はトークショーにて語っています。
大山博美(3317)・大山千広(4885)
支部 | 福岡 |
期 | 61 |
支部 | 福岡 |
期 | 116 |
経歴
大山博美は1987年11月にデビュー。ビックタイトルの獲得こそありませんでしたが31年間と長きに渡り現役を続けました。
その娘である大山千広は2015年4月にデビュー。今では当たり前となっている母娘のボートレーサーが誕生した瞬間でもありました。
大山千広の初勝利時は4コースからインの大山博美を豪快に捲り切っておりレース後には母娘での水神祭が実施されました。

以降、大山千広はデビュー4年でのG1制覇などスター選手として成長。
大山博美は娘の成長を見届け現役引退を決意しました。
齊藤仁(3978)・齊藤廉(5351)
支部 | 東京 |
期 | 83 |
支部 | 福岡 |
期 | 131 |
経歴
齋藤仁は2020年に常滑のG1を優勝するなど長年に渡り東京支部のA1級レーサーとして活躍。
その息子である齋藤廉は2024年にデビュー。「父親と息子で支部が異なる」親子のボートレーサーとなっているのは齋藤仁が福岡県に移住をしたことが関係をしています。
妻の出身地である福岡県に結婚後は移住をし「第二の故郷」と言い切るほど福岡県への愛着がある齋藤仁。しかし齋藤廉のデビュー時に「支部の変更はしないのか?」と記者から聞かれ「僕は好き勝手にやってきたんでね(笑)。子供は福岡育ちなんで福岡支部が当然だと思う。僕はもういまさら変えなくていいかな」と東京支部の選手のまま現役を全うすることを決断しています。

息子のデビューに相当の刺激を受けたのか同年はSGの優勝戦に2度出場。
これについては本人よりも私達ボートレースファンが驚く1年となりました。
萩原秀人(4061)・萩原丈太朗(5355)
支部 | 福井 |
期 | 86 |
支部 | 福井 |
期 | 134 |
経歴
萩原秀人はG1優勝こそ2016年のG1福岡チャンピオンカップの1回に留まっていますが、常にクリーンな道中戦を心掛けそつなくレースをこなす福井支部を代表する選手の1人です。
その息子である萩原丈太郎は2024年にデビュー。5月10日のデビューからわずか6日後の5月16日に早くも初勝利を挙げており将来が楽しみな選手として注目をされました。父親の姿に幼少期から憧れており目標であり超える存在として父親の名前を挙げています。

萩原秀人の妻である三上陽子も元ボートレーサー。
三上は滋賀支部の守田俊介と離婚後に萩原と再婚をしています。
吉川喜継(4218)・吉川晴人(5229)
支部 | 滋賀 |
期 | 92 |
支部 | 滋賀 |
期 | 129 |
経歴
吉川喜継は一般戦を中心に全国を走っており通算で1000勝以上の勝ち星を積み重ねています。
その息子である吉川晴人は2021年11月にデビュー。少数精鋭の滋賀支部は若手選手の育成スピードが近年は目覚ましく吉川晴人もこれは例外ではありませんでした。
なお吉川喜継の兄である吉川昭男、134期の谷口丞は吉川家とは親戚関係と親族にはボートレーサーが数多く存在しています。
前田光昭(3353)・前田紗希(4845)
支部 | 埼玉 |
期 | 62 |
支部 | 埼玉 |
期 | 115 |
経歴
前田光昭は2002年にG1を制覇したこともある選手。2020年のレース中の事故で頭を強く打ってしまったことで高次脳機能障害を患うも本人曰く「ある日突然に復調した」ことで事故から4ヶ月で復帰を果たしました。
娘の前田紗希は2014年11月にデビュー。2025年に初のA1級昇格を果たすなど年々実力をつけておりその傍らで慈善活動のグループを作り全国の女子レーサー達と共に様々な活動にも貢献をしています。
2023年にボートレース住之江のレース中の事故で集中治療室(ICU)に入るほどの怪我を負い引退を検討するも無事に復帰。翌年には因縁の水面で見事に優勝を果たしました。
香川素子(3900)・香川颯太(5115)・香川陽太(5323)
支部 | 滋賀 |
期 | 80 |
支部 | 滋賀 |
期 | 125 |
支部 | 滋賀 |
期 | 133 |
経歴
2人のボートレーサーを育て上げ「滋賀支部の母」としても知られる香川素子。2022年のPG1レディースチャンピオンで1997年5月のデビュー以来初めてのビックタイトルを獲得しました。
香川颯太は2019年11月にデビュー。初勝利こそほぼ1年を要しましたがそれから3年後の2023年7月にデビュー初優出で優勝を飾りました。チルトを跳ね上げたプロペラ調整とレースを得意とした豪快な攻めが売りの選手です。
香川陽太は2023年11月にデビュー。養成所時代から高い旋回力が評価されており兄の颯太同様に将来が有望視されています。

2人の父親は長崎支部所属の飯山晃三。香川素子とは2008年に離婚をしています。
香川素子は結婚を機に長崎支部に移籍をしていましたが、2011年4月に滋賀支部に再度の変更をして現在に至ります。
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親子でボートレーサー特集
まとめ

親子でボートレーサーとして活躍する選手たちは、技術や精神力だけでなく、世代を超えた「競艇愛」も継承しています。
親の背中を追いかけてデビューした選手たちは、血縁ならではの絆と独特のプレッシャーを乗り越えながら結果を残しています。そんな彼らの存在は、ボートレース界に新たなドラマと感動をもたらしており、今後も親子での活躍に注目が集まりそうです。
あなたはこの他にどんな親子でボートレーサーの選手をご存知ですか?ぜひコメント欄に選手や経歴を書いてもらえれば幸いです。
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