競艇(ボートレース)SGレースの賞金・出場資格・歴史を知ろう
管理人管理人

ボートレースにおけるSG(スペシャルグレード)レースは、選ばれた実力者のみが出場できる最高峰の舞台。

賞金額もケタ違いで、トップレーサーのステータスでもあります。この記事では、各SGレースの賞金額や出場資格の仕組みをわかりやすくご紹介。

ファンなら知っておきたい、SGの本当のすごさを一緒に学びましょう!

 

SGレースを知ろう
レース名・出場基準・優勝賞金

それではここからはボートレース最高峰の舞台であるSGの出場資格についてそれぞれ見ていきます。

なお一部のSGにて付与される「前年のSGグランプリ優勝戦を完走」による優先出走権利については省略をしていますのであらかじめご了承ください

SGボートレースクラシック

優勝賞金4,200万円

グレードレース優勝・優勝回数が重視

ボートレースクラシックは毎年3月中旬から下旬にかけて行われるその年1番最初のSGレースです(ボートレースは3月を期末としているため年度末最後のSGレース)

出場の基準は大きく分けると3つあります。

1つ目が前年のG2以上のグレードレース(一部のG1・G2を除く)優勝、2つ目が年間優勝回数上位選手、3つ目が同年の1月~2月に行われる各地区ごとのG1地区選手権の優勝です

年間優勝回数は6回が出場の1つの基準となります。

SGボートレースオールスター

優勝賞金4,200万円

人気の有無が出場を左右する

ボートレースオールスターは毎年5月末から6月上旬にかけて行われるSGレース。その名の通り全国を代表する人気レーサーが集結します

ボートレース場やチケットショップにて配られる投票用紙やインターネット投票の上位選手が選出される仕組みのため男子選手だけでなく女子選手が最も出場しやすいSGレースとなっています。

ただし女子選手に関してはA1級在籍の男女人数の比率の観点から原則7人~8人のみの出場という規則が定められており投票数で男子選手を上回る場合でも予備選手(補欠)へ回され、投票数上位の女子選手が何らかの理由で辞退、欠場した場合に繰り上がりでの出場となります。

SGグランドチャンピオン

優勝賞金3,700万円

SGの中のSG

グランドチャンピオンは毎年6月中旬から下旬に行われるSGレースです。

前年度(4月1日~3月31日)にSGを優勝した選手、優勝戦に出場した選手、そして予選での得点が上位だった選手に出場資格が与えられます。

「SGに出場、好成績を残さないと出れない大会」であることから「SGの中のSG」、「最も優勝するのが難しい大会(レベルの高い選手が揃う)」とファンや選手の間で語り継がれています

SGオーシャンカップ

優勝賞金3,700万円

グレードレースの活躍を重視

オーシャンカップは7月末から8月上旬に開催されるSGレースです。

出場の基準は審査期間中のPG1、G1、G2の優勝戦での着順を得点化しその上位選手に出場資格が与えられSGの出場成績は反映されません。

G1やG2を1度でも優勝すれば進出できるSGボートレースとも出場資格が異なっており相当データなどを見ていないとその選手が出場資格を持っているかどうかの判別はまず出来ません

女子限定戦のPG1やG2レースもこの対象に含まれるため活躍が目立つ選手が出場しやすいSGの1つとなっています。

SGボートレースメモリアル

優勝賞金4,200万円

地区を代表する選手達が集結

ボートレースメモリアルは8月末に開催されるSGレースです。

出場の基準は各ボートレース場からの推薦であり各ボートレースから2名ずつ所属するA1級レーサーが選出されます。

「各ボートレース場からの推薦」のため同じ支部内に複数のボートレース場がある地域(東京都3場、愛知県2場、山口県2場、福岡県3場)は他の地域よりも選手が多く出場しています

長年に渡り支部に貢献をしてきた選手が機械的に選ばれやすいため支部によっては出場をしたくても出来ないという特徴があります。

SGボートレースダービー

優勝賞金4,200万円

勝率上位選手が出場

ボートレースダービーは10月末に開催されるSGレースです。

出場の基準は審査期間中の勝率上位選手とシンプルであり全国各地の一般戦で好成績を収める「一般戦の鬼」と呼ばれる選手が最も出場を狙いやすい大会です。

優勝者にはジャケットがプレゼントされることが伝統となっており「栄光のダービージャケット」とも呼ばれています

SGチャレンジカップ

優勝賞金3,700万円

賞金上位選手によるグランプリへの最終切符

チャレンジカップは11月中旬から下旬に開催されるSGレースです。

10月31日終了時点でフライング休みなどに該当しない賞金ランキング上位33名が選出されるSGの中では最も歴史が浅い大会となっています。

賞金下位の選手は翌月に控えるSGグランプリへのラストチャンスとなりますが、グランプリ出場圏内の選手にとってはグランプリ上位選出のアドバンテージ確保へ向けての意味合いが込められています

SGグランプリシリーズ

優勝賞金2,000万円

SGの意義を常に問われる

グランプリシリーズは12月下旬にグランプリと同時開催となるSGレースです。

SGチャレンジカップ終了時点でフライング休みなどに該当しない賞金ランキング第19位から60位までの選手が選出されます。

開催場の2連対率上位18位以上のモーターがグランプリで使用されるためそれ以下のモーターが出場選手に渡されることに加えて2日目までグランプリで敗退した6名の選手がグランプリシリーズに得点、得点率を継続したまま参戦してくるため圧倒的に不利となります

このようなシステムもからファンはおろか選手からも「グランプリシリーズはSGの優勝とは言えない」、「グランプリシリーズはG1に格下げをした方が良い」という厳しい声も挙がっています

SGグランプリ

優勝賞金1億1000万円

選手にとっての最終目標

グランプリは12月下旬にグランプリシリーズと同時開催となるSGレースです。

SGチャレンジカップ終了時点で賞金ランキング上位18名が選出されSGグランプリに限りフライング休み中の選手であっても参加対象となります。

グランプリに出場する中でも選手間の格差が存在しており、賞金ランキング1位~6位の選手は初日、2日目に行われるトライアルレースが免除、開催場の2連対率6位以内のモーターを抽選で手にすることが出来ます。一方で7位~18位の選手は初日、2日目に行われるトライアルの得点率上位6名がトライアル2へ進出され敗退した選手は脱落扱いとなりグランプリシリーズに合流します(どちらが良いかは選手次第)

そしてトライアル2の得点率上位6名が優勝戦へ進出しその年を代表する選手を決定する大一番のレースを繰り広げます。

優勝者には黄金のヘルメットが授与されており、他のSGと比べても破格の賞金が設定されていることから「優勝=年間の賞金王」が原則で確定します

※グランプリを優勝しても賞金王は異なる選手だった年も何度かあります

 

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SGレースを知ろう
伝説の数々

ここからは選手たちが精神、肉体共に最高潮の状態だからこそ築き上げてきたSGに関する伝説やエピソードをいくつか紹介していきます。

蒲郡伝説の夜
峰竜太VS篠崎元志の死闘

2015年、ボートレース蒲郡で開催されたSGボートレースメモリアルにて当時SG初優勝を目指していた峰竜太と2年前のSGボートレースメモリアルでフライング失格となり1年間のSG出場停止処分から復活を果たした2号艇の篠崎元志の両者が道中抜いては抜かれての大接戦を演じました。

軍配が上がったのは福岡支部の篠崎元志でありレース後の表彰式では篠崎はこれまでの苦難、そしてファンからの声援を受け涙を浮かべ復活の優勝にひたりました

歴史に1ページを刻む
遠藤エミ女性選手初のSG制覇

2022年SGボートレースクラシックにて滋賀支部の遠藤エミが女性選手としては史上初めてとなるSG優勝を成し遂げました。

男子と女子が対等に戦えるスポーツという触れ込みがあるボートレースですが、その実情はやはり男子が圧倒的に有利であり、SGで女子選手が優勝をするということは70年近い歴史の中で一度もありませんでした

遠藤はその長く閉ざされたままの扉を見事にこじ開け多くの女子選手に勇気と希望を与える優勝となりました。

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普段はプロペラを人一倍叩く遠藤ですが、この際は前任者が仕上げたエンジン、プロペラの状態が良かったことからプロペラに特に触れることなく状態をキープして優勝を成し遂げています。

東都のエース14年振りのV
濱野谷憲吾SG制覇

2021年SGオーシャンカップを制したのは東京支部はもちろん日本ボートレース界を代表する選手である濱野谷憲吾。

2007年SGボートレースクラシック以来、実に14年振りのSG優勝で世代を超えて愛されるベテランが久しぶりのビックタイトル優勝を飾りました。

奇しくも濱野谷が優勝をした7月25日は自身がモデルキャラとなったボートレース漫画「モンキーターン」の主人公である波多野憲二の誕生日でもあり、表彰式でこのことについて聞かれ「光栄に思います」と照れながら語っています

不滅の偉業
服部幸男21歳でのSG最年少制覇

1992年に行われたSGボートレースダービーにて静岡支部の服部幸男が21歳9か月という若さでSG優勝を成し遂げました。

この記録は現在も破られておらず、恐らく今後も更新されることは無いだろうとボートレースファンの間でも語り継がれている記録の1つとなっています。

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服部幸男は当時ボートレース界に存在していなかった艇と艇の間を抜け出す「捲り差し」を若くして開発

この技術と暴走族出身の勝気なレーススタイルも相まってデビュー早々からトップレーサーを相手に好勝負を繰り広げました。

史上最大の夫婦喧嘩
山崎智也VS横西奏恵

2011年のSGボートレースオールスターにて群馬支部の山崎智也と前年に山崎との結婚を発表した徳島支部の横西奏恵の両者がファン投票上位選手による初日のドリーム戦に選出され大きな話題を呼びました。

当時関東地区を代表するスター選手だった山崎が1号艇、歴代最強クラスの女子選手だった横西が4号艇とスローとカドのポジションにてぶつかった両者でしたが結果は4号艇の横西に軍配が上がりました

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山崎は当時の心境を「ヤッベ・・・前を走られてる・・・」、「2コーナー(2マーク)引かんのやな・・・やっぱ、この人」と勝気なレーススタイルの横西を振り返っています。

誰もが予想しなかった結末
峰竜太41億円事件

2021年のSGグランプリ優勝戦は圧倒的支持を受け3度目のグランプリ制覇へ王手をかけていた1号艇の峰竜太がターンマークに激突し転覆。

この事故に2号艇の丸野一樹、3号艇の平本真之、6号艇の毒島誠の3名もそれぞれ転覆失格となったことで単勝、2連複、2連単以外の舟券が不成立となったことで同レースの売り上げ42億7752万6800円の内の41億1426万3700円が返還となるボートレース史上最大の返還が話題となりました

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返還分の舟券を払い戻すためにレース直後には自動払い戻し機に長蛇の列が出来上がりボートレース住之江の最寄り駅である地下鉄四ツ橋線の住之江公園駅まで伸びていました。

弟子から師匠へ
白井英治初のグランプリ制覇

2022年に行われたSGグランプリを制したのは山口支部の白井英治です。

白井は同年のSGボートレースメモリアルの優勝戦にてフライング失格となったことで下半期に予定されていたSGレースの斡旋が全て削除される厳しい状況の中、見事グランプリ進出を成し遂げ優勝戦まで駒を進めて初のグランプリ優勝を達成しました。

その表彰式では2020年に現役を引退し解説者として活躍する師匠の今村豊が花束を持って登場すると、白井は優勝者に贈呈される黄金のヘルメットを今村に被せるという粋な演出を行いました。

山口支部を長きに渡り牽引した今村ですが、現役の最後までグランプリ制覇は一度も成し遂げることなく体調面の問題や最低体重の規定変更により志半ばで現役を引退。弟子ある白井はそんな師匠が最後まで被ることが出来なかったヘルメットを自らが獲得することで夢を叶える演出は多くのボートレースファンに感動を与えました

 

競艇予想サイトを活用しSGを攻略!

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SG(スペシャルグレード)レースは、ボートレース界の最高峰。全国の精鋭レーサーが集結し、通常開催では見られない超ハイレベルなレース展開が繰り広げられます。そのぶん予想の難易度も段違いで、選手の地元実績・SGでの過去成績・モーター相性・気象条件など、ありとあらゆる要素を慎重に分析する必要があります

また、賞金や名誉をかけた勝負になるため、選手の精神面や勝負勘も予想に大きく影響します。経験豊富な予想家でさえ一筋縄ではいかないSG予想だからこそ、第三者の冷静で客観的な分析を取り入れることが重要です。

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SGレースを知ろう
まとめ

管理人管理人

SGレースは、ボートレースの魅力が最も凝縮された舞台。技術・戦略・精神力がぶつかり合う緊迫のレースは、観る者にも予想する者にも特別な体験を与えてくれます。

だからこそ、知識と準備が結果を左右する世界。SGレースをより深く理解し、より楽しむために、しっかりとした情報と予想サポートを味方にして挑んでみてください。

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