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[マル暴動く] 新宿租界総帥 Z李が逮捕される

2024年11月14日、住居侵入容疑にて警視庁暴力団対策課は会社役員の田記正規など5名の逮捕を発表しました。

田記容疑者らは2022年11月、自身のバイクを盗んだとして40代男性の集合住宅に無断で侵入、その様子をX（旧 Twitter）にてライブ配信を行っていました。

Xのアカウント「Z李」はフォロワー90万人を超え、ギャンブル予想サイト「新宿租界」の代表（ボス）も務めるアンダーグラウンドの顔の突然の逮捕はSNS上で大きな話題を呼んでいます。

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Z李とは

主要人物の1人である田記正規は2024年11月の逮捕時で43歳の男性。Xのアカウント「Z李」は2017年7月より運営が開始されました。

「白黒のキャラクターアイコン」、「怪しさを漂わせた紹介文」とZ李のアカウントを初めて知った際には誰もが怪しさと危険な雰囲気を覚えたことでしょう。

Z李が一躍有名となったのは「ボス」という立場にて運営が行われている人気ギャンブルオンラインサロン「新宿租界」の存在でしょう。

「楽しくギャンブルをする、やるからには勝つ」を目的とした日本最大規模のギャンブルコミュニティとして運営が行われ、競馬、ボートレース、競輪等の公営ギャンブルの有料予想が取り扱われています（Z李本人はこれを空気のような物を販売していると表現）

「金色のマスクマン」、「馬券師M」、「79」といった複数のメンバーが所属しており各々はSNSアカウント、YouTubeのチャンネルなども同時に運営をしています。

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なお「闇金ウシジマくん」、「東京リベンジャーズ」といった半グレ、反社会組織を題材とした漫画の作者として有名な和久井健は田記と以前から面識があり和久井の人気漫画の1つでスカウトマン時代の経験を基に描いた「新宿スワン」に登場する滝マサキのモデルにもなっています。

多種多彩な業界に関与をしているからこそ得られる情報、フォロワー90万人を超える発信力の影響は凄まじく様々な人間の裏の顔を暴く制裁人という立場が最近では定着。

ボートレース関連では、江頭賢太の闇金問題、ボートレース大村の個人名簿流出問題についてもZ李のXが発信から拡散され江頭は斡旋停止（後に現役を引退）、名簿流出は公式からの謝罪騒動へと発展しました。

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このような過激な活動をしながらも本人の素顔を隠し行われたインタビューでは自身の反社会組織への関与については否定をしており、様々な人間の闇を暴く活動については目的に沿って行っていると語っています。

管理人・K

謝罪や交渉時に訪れる事務所はコンクリートの打ちっぱなしで反社会組織の巣窟のような雰囲気を漂わせていますが、これは田記が若き日にアンダーグラウンドの世界に身を置いていた頃、連れて来られて一番怖かった場所を再現しておりこれによって相手に威圧感を与えるための作戦、演出であることを明かしています。

馬主

田記正規は馬主資格を中央競馬、地方競馬の両方で持っており競走馬を多数所有しています。

所有馬の1頭であるルックスザットキルは南関東競馬の重賞を3度制覇。

主戦の早田功駿はデビューからの23戦全ての鞍上を務めており早田にとっても重賞初制覇を成し遂げた思い出の一頭となっています。

ルックスザットキルはその後種牡馬となっており産駒の多くを田記が所有しています。

SNSは複数人で運営

Z李のSNSアカウントについては田記正規を含め複数人によって運営されていたとされています。

なお、Z李のXのアカウントは逮捕以降もこれまでと同様に更新が行われており「実体の掴めないキャラクター」という設定が守られ続けています。

弱者への支援

新宿租界は2020年より路上生活者の支援での炊き出しのボランティア活動を新宿都庁下、代々木公園にて2024年までに200回以上に渡って実施しています。

最近では人気インフルエンサーや有名企業も協力をする姿も見られるようになりました。

またこの活動に共感を受けた人たちが2021年には大阪府内にて「大阪租界」を結成。こちらにはダルビッシュ有の弟であるダルビッシュ翔、ダルビッシュ賢太などの有名インフルエンサーが所属をしており炊き出しや清掃活動のボランティアを行っています。

2024年12月9日にはこれまでに炊き出しで提供をしてきた80品の「新宿租界 Z李の行列のできる炊き出しレシピ」というレシピ本の発売を予定していました。

管理人・K

前書きとしてZ李は
「ピンチの時にうまい物を食うと元気が出る。明日からやってやろうって、そんな気持ちになる。そんな時に誰かに飯を奢ってもらえると、俺は一人じゃないって思える。そういう事が、そういう気持ちが、わかる人に読んでほしいな」

と書き綴っています。

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また、保護猫活動についても積極的であり「BAKENEKO CAFE 化猫茶屋」の運営、終生飼育を視野に入れたハンディキャップや難病のある猫の専用シェルターの製作にも副所長という肩書で関わっています。

このように「弱者に優しきダークヒーロー」という一面を持つZ李だが事件以前から「偽善者」、「イメージ戦略」という声は度々挙がっていましたが、今回の逮捕をきっかけにこのような活動がどうなっていくのか？について心配をする声もSNS上では多く見られています。

マル暴が動いた理由と考察

ここまでZ李の活動内容をまとめてきましたが、今回の逮捕の一件は2年前の騒動が発端となっており「なんで今更そんなことで逮捕をしたんだ？」と疑問に思う人が大半であり、私も逮捕が発表された際には「仲間を連れだしてマンション囲い込んでたあの件をなんで今更・・・」というのが第一の感想でした。

ところが今回の逮捕に動いたのは組織犯罪対策第4課、通称「マル暴」であることが発表されています。

つまり、警察は「反社会組織もしくはそのような人間と繋がりがある」として取り合っており逮捕をするきっかけは何でも良かったということが読み取れます。

また逮捕された5名については「SNSを通じて募集する闇バイトなど緩やかな結びつきで離合集散を繰り返す集団」のトクリュウであるという可能性についても調べを進めており今後の進展が注目されます。

管理人・K

昨今は闇バイト問題が社会的にも大きな問題となっている点から存在がはっきりとしている大型グループや人物を逮捕することで社会的に大きなインパクトを与えるためのパフォーマンスという説もありますが、今回の逮捕をきっかけに事務所、自宅への捜査、周辺の人物への聞き取り次第では事件の方向性を大きく変えるかもしれません。