
<業界のトレンド>セット交換とは一体何なのか?
様々な整備が流行っては廃れを繰り返すボートレース業界において最近選手やファンの間で飛び交う「セット交換」という言葉をあなたはご存じだろうか?
以前から日常的に行われてきた整備方法がなぜ業界全体を賑わせることになったのか。その理由、反発の声、そしてメリットとデメリットを今回は紹介してきます。
セット交換とは?
まずセット交換という言葉についての説明をしていく。
以前から存在する調整方法
最近よく耳にする言葉なので新たな調整方法と勘違いをしている人もいるが、セット交換というモーターの整備方法は以前から存在をしており公式サイトなどの直前情報にて「ピストン×2、リング×4、ギアケース」と表記されている。
2024年3月にボートレース戸田で行われたSGボートレースクラシックで優勝した毒島誠は初日にセット交換を行っている
この際に交換をしている部品は新品の物ではなく「各場が定めている前年期間に使用をしていたモーターの部品」でありピストン、リング、ギアケースの3つをまとめて行うことから「セット交換」と呼ばれモーター交換時期が過ぎるほど効果は薄れやすくなる。
尼崎SGで大量発生
2024年6月にボートレース尼崎にて開催された「第34回SGグランドチャンピオン」にてそれは突如始まった。
ドリーム戦では2名の選手がセット交換を実施した
初日1Rに登場した4号艇の羽野直也、5号艇の山崎郡の両者を皮切りに実に10名の選手がセット交換を行っていき6日間の大会が終わってみれば節間中に全52名の内の24名がセット交換を実施したことで業界関係者やファンの間で大きな話題を呼ぶことになった。
ボートレース尼崎はグランドチャンピオンが開催される2か月ほど前の4月23日よりモーターの交換が行われたばかりだったとはいえこの数の多さは異常であった。
その後もボートレース福岡、ボートレース江戸川などセット交換を行ったモーターの動きが急変するというケースが続出。
このような事態に対し2024年7月末にボートレース大村にて行われた「SG第29回オーシャンカップ」ではセット交換、シリンダーケース交換の禁止、キャリアボデーは抽選により選ばれた物を1度だけ交換可能という独自のルールを設定された。

ボートレース大村は2024年6月19日より現在のモーターに変更されたばかりのためルールを定めないと尼崎と同じ事態を招きかねなかった。
原因は出力不足か?
ではなぜセット交換という調整方法が流行したのか?そこには現在のモーターの出力が低いことが各所より挙がっていることが隠されている。
現在ボートレースにおいて使用されるモーターを製造はヤマト発動機が一任しており年間で約1400機のモーターが様々な審査を合格した上で使用されている。しかし順次交換されている今年のモーターは力強さが無いためか昨年のパーツと交換をすることで動きに鋭さが生まれるケースが全国各地で相次いだ。
元山口支部所属で現在は解説を務める今村豊さんはこの件について聞かれ「昨年のシリンダ、ブロック、ピストンが良くモーターの仕上がりが良い」と今年のモーターが悪いのではなく昨年が良すぎると分析。

出力低下の原因については「レース中の事故を防止の観点から協会側が製造側に依頼をしたのではないか?」という説も挙がっているがヤマト発動機は「14年12月に現行の331型を導入してから出力低減はしていない」と回答をしている。
否定的な声も
このセット交換について否定的なコメントをしているのが大阪支部のレジェンドで6月のSGグランドチャンピオンにも出場をしていた松井繁。
松井は他の選手がセット交換を続ける中で最後まで己の意志を貫きセット交換に踏み切らないまま節間を終えるも「あんな恥ずかしいことできへん。(良くなることが)分かっててやれる気持ちが分からん。SG用に(いいエンジンを)残す必要なんかない。あんなもん、整備でも何でもない」とこの異常事態に苦言を呈した(しかし同時に昨年のモーターが純正<質が良い>と評価)
ちなみに松井のこのような姿勢もあってか同じ大阪支部の上條暢嵩も節間中にセット交換を行わず戦い抜き「純正の星ですね!」と先輩レーサー達とは違う道を歩み意志を貫いた。
これについては「他の選手がセット交換をしているから自分も行おう」とモーターの力を導き出すことを諦め安易な方向へと走る姿勢へ苦言を呈す人もいれば「セットを交換しないとスタートラインに立てない」と一般戦ならともかくSGにおいては致命的なモーターの差を嘆く声も出たという。

セット交換は前年の良いモーターから部品が交換されていくため「早く行った人が有利」という状況が生み出し、舟券購入者側の観点では舟券を事前に買いづらくモーター相場が数字の上で判断出来ないことで購入意欲を削ぐことも危惧されている。
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無料予想
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日時 | 3月19日 |
レース数 | 平和島7R |
結果 | 1-6-4 |
倍率 | 76.3倍 |
払戻 | 76,300円 |
低額ポイント予想
ZONE
日時 | 3月19日 |
レース数 | 平和島6R |
結果 | 2-3-1 |
倍率 | 91.6倍 |
払戻 | 91,600円 |
まとめ

エンジンの性能を最大限に引き出すためのメンテナンス作業が思わぬ形でトレンドとなったボートレース業界。
今回のセット交換についてもこれまでの流れと同様に一定期間が過ぎると収束をすると思われるが果たしていつまで続くのか?そしてこの異常な事態に対して業界がどのような対策を練るかなど動向を追っていきたい。
あなたはセット交換についてはどのような意見をお持ちですか?また次はどのような調整や整備が流行すると思うかなどぜひコメントをくれれば幸いです。
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