西橋奈末(福井支部)<男女の壁を越え更なる活躍へ>
「男女が対等に戦えるスポーツ」という売り文句を唱えるボートレース業界。
しかしレース技術、スピードの違いで男女には明確な力差が存在し2022年SGボートレースクラシックにて優勝をした遠藤エミのようにグレードレース戦線で活躍ともなれば数名に限られるほど厳しい世界となっている。
そんな業界に「女子戦だけでなく男女混合戦でこそ勝ちたい」、「男子選手と競えるからこそ、めざした」と飛び込み奮闘を続けているのが今回紹介する福井支部の西橋奈末である。
特殊な経歴、引退を考えるほどの怪我・・・次世代の女子ボートレース界のエースを担っていくであろう西橋のこれまでを振り返っていく。
西橋奈末とは
西橋奈末の情報を紹介していきます。
プロフィール
名前 | 支部 | 期 |
---|---|---|
西橋奈末 | 福井 | 119 |
西橋奈末(にしはし なみ)は119期生として2016年11月にボートレース三国にてデビュー。
男子生徒が大半を占める工業高校(石川県立工業高校)の卒業生で機械システム科に所属。高校卒業が近づき進路を決める中で「他の人が出来ないものに挑戦したい」という気持ちから男女平等な世界で先輩後輩も関係なく戦っている姿に憧れボートレーサー養成所試験を受け2度目の受験で合格(1度目の試験の際にボートの操縦試験で不合格となると次の試験までに船舶免許を取得し挑むという徹底ぶりを示した)
デビューから5年目の2020年に初優勝を男女混合戦で挙げた事でファンからの注目を集めるようになるとその後は人気、実力を兼ね備えた選手へと成長しA1級の常連となり2023年に行われたPG1 クイーンズクライマックスとの同時開催であるG3 クイーンズクライマックスシリーズでは予選トップ通過を決め優勝戦でも1号艇で逃げ切り優勝を決めた。
2024年にはSGボートレースオールスターでSG初出場、初勝利を挙げレース後には峰竜太、西山貴浩ら豪華メンバー主導での水神祭が開催され共に水面へ飛び込んでいる。
女子レーサーとしては珍しい差し(まくり差し)が上手い選手で関係者からの評価も高い。
119期の主な選手
實森美祐(4963)
2022年にSGボートレースオールスターでSG初出場ながら準優勝戦に進出し同年のPG1レディースチャンピオンでは予選トップ通過で1号艇にて優勝戦に進出。
しかし初優勝がG1という偉業というプレッシャーのかかる一戦でまさかのフライング失格となりレース後には一人で歩けないほどの号泣とトラウマを植え付けられることになった。
フライング休み復帰以降は絶好調時の勢いが損なわれた上に女子戦の斡旋が停止した影響、そしてフライング時に飛び交った多くの罵声、批判の声、精神的なトラウマから不振に陥るも2023年に初優勝を因縁の地であるボートレース丸亀の1号艇で初優勝を飾りレース後には水神祭が行われた。
この際に共に飛び込んだ香川支部の平高奈菜はフライング失格をした際に真っ先に駆けつけ實森に対して励ましの言葉をかけ続けた仲であり1年越しに同じ水面で今度は喜びを分かち合っている。
その後は輝きを取り戻し西橋と同じく数年後の女子ボート界を担う一人として復活を果たした。
孫崎百世(5118)
工業高校出身の西橋に負けず劣らずの特殊な経歴を持っている女子レーサー。
北海道出身で小中学校時代からスキーのアルペン競技で活躍し高校時代はニュージーランドへ留学。その後は看護学校に入学し卒業後は看護師と働くも友人と共にボートレースを観に行ったことをきっかけにボートレーサーを志し28歳と遅咲きでのデビュー。
ボートレースと縁が無い北海道出身の選手は東京支部に所属をするケースが多い中で滋賀支部を選択したのは看護師として京都府の病院に勤務をしていたことが関係をしており2024年には各都道府県の出身別に出場選手が選定されるG2 全国ボートレース甲子園にて北海道代表として初出場を果たした。
高配当情報
無料予想
日時 | 2024年 09月10日 |
レース数 | 徳山11R |
結果 | 4-1-6 |
倍率 | 154.7倍 |
低額ポイント予想
日時 | 2024年 09月09日 |
レース数 | 芦屋12R |
結果 | 4-1-2 |
倍率 | 127.2倍 |
人物相関図
師匠
師匠は同じ福井支部の松田祐季。2015年のPG1ヤングダービー王者であり福井支部を牽引するA1級レーサーの1人である。
あまりしゃべる事は無く「大体の事は経験だ!」と背中で伝えるタイプで師弟関係に関してもA級に昇格するまでという条件付きだった。その結果「プロペラについては追々教える」と言われてる内に西橋がスピード昇格を果たし関係が解消された。
師弟関係解消後は西橋自身に申し訳なさが無くなった事、実力を付けたことで思ったり感じる部分を松田に問いかけることが増え「もっと(弟子の時に)質問をしておけばよかった」と現在の状況と当時を比較している。
デビュー前の恩師
福井支部の先輩である藤堂里香とはデビュー前から接点がある。
まだ西橋がレーサーとしてデビューする前にボートレース三国で開催されたトークショーにゲストとして出演をした藤堂に対し西橋はトレーニングの方法、筆記・体力試験の準備の仕方、操縦試験で気をつける事といったレーサーとしてデビューをするためのノウハウを次々に質問。
あくまでボートレーサーを志す熱心なお客の1人であった当時の西橋に対して藤堂は1つ1つ丁寧に回答をしていき「意識して生活することが大切」と最後にアドバイスを送った。
その後、レーサーとして再び再会をした両者だが2019年に2人でトークショーを行ったり、藤堂の友人の誕生日の際に西橋がメッセージを送ったりと親交を深めている。
エピソード
選手を辞めるか悩んだ大怪我
2022年8月のレース中の事故で顔に10針を縫う大怪我を負った。
レーサーであると同時に女性である西橋にとっておでこの部分に大きな傷を負ったのは精神的なショックが大きく長期の欠場や現役引退まで考える事態となった。
しかしわずか2週間で選手として復帰を果たすと現在では傷跡もだいぶ薄れおでこを出した髪型でも違和感をまったく感じさせない状態まで回復をした。
趣味
新選組が好きな艇界きっての歴女であり全国の観光地巡りや御朱印集めを行い知識も豊富。
バイク好きで小芦るり華などツーリング仲間とバイク旅をすることもある。
インドアな部分もありレース場と自宅の移動時間にはYouTubeでゲーム実況を観ることが多く中学校1年生の頃から「キヨ」のファンであることを公言している。
整備好き
工業高校時代からエンジン整備が好きで卒業後に自動車工場への就職を教師からも薦められるほどだった。
しかし自動車のエンジンとボートレースのエンジンは似ているようでまったく違った事から養成所時代に他より有利だったのでは?と聞かれた際に「エンジンに触れた経験がある程度にしか生かされなかった」と振り返っている。
なおA級昇格後はエンジンよりもプロペラ調整を主体としていることを公言。
課題克服なるか?
レーサーとしての実力は確かなものがある一方で果敢に攻めるゆえの事故が非常に多い。
フライング、不良航法などによる事故点の多さからグレードレースの出場権利や女子限定戦の斡旋停止を頻繁に招いておりトップ戦線に入り込めない1つの原因となっている。
男子レーサーを相手に勝つには多少の強引さやリスクを背負ったスタートが求められるゆえギリギリのラインで戦っているのだろうが課題の克服が急がれる。
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まとめ
能力は間違いないだけにここぞの場面で防げたであろう事故やフライングで出世が遅れていることにもどかしさをファンの多くが感じている部分だろう。
しかしこのギリギリのラインの線引きが出来るようになった時こそ記念レース、そして第二の遠藤エミになれるであろう西橋の今後の活躍を応援していきたい。
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