内山七海(福岡支部)<不器用ガールの成長物語>

内山七海(福岡支部)<不器用ガールの成長物語>

平均年収1800万円と価格高騰のこの時代に夢のような職業として注目されつつあるボートレーサー。

養成所試験を合格、1年間の厳しい生活を乗り切った者に与えれるチャンスを目指し実に7度の挑戦を繰り返したのが今回紹介する内山七海である。

憧れの世界への3年間の厳しい戦い、そしてレーサーとしての人生をスタートしてから不器用な彼女に待っていた現実とその先に掴んだ確かな成長の兆しとは?

内山七海とは

内山七海の情報を紹介していきます。

プロフィール

 

名前 支部
内山七海 福岡 127

 

内山七海(うちやま ななうみ)は127期生として2020年11月にボートレース若松にてデビュー。

スタート事故、転覆多発でレースにすらまともに参加できていない状況に苦しんだが翌年12月にデビュー水面であるボートレース若松にてデビュー166走目にして初勝利を達成。

半年に1度行われるボートレーサー養成所試験に6度の不合格を繰り返したがその6度全てが基礎体力と最低限の学力を問われる一次試験によるものだった。

初受験から3年が経過した7度目の受験で一次試験を突破するとその後は二次、最終試験を突破し127期生として養成所入学を叶えデビューに至ったが養成所時代入学後も劣等生だった自分自身のふがいなさに葛藤する日が多かったという。

 

127期の主な選手

清水愛海(5163)

女子候補生では珍しい養成所チャンプ、同期リーグ最高勝率を記録した天才レーサー。

養成所時代から「転覆女王」の愛称をつけられるほど怪我や事故を恐れない豪快な旋回が売りでデビュー戦、G2デビュー戦、G1デビュー戦全てで転覆をしているがそのレースセンスは先輩レーサー達からも高い注目を受けている。

2022年のクイーンズクライマックスシリーズ準優勝戦の1号艇で敗退し「トラウマを覚えてしまった」というほど一時はスランプに陥るも無事に乗り越えつつある。

仲道大輔(5166)

チルト3度の調整で一撃を狙う若手きってのアウト屋レーサー。

自身がチルト3度でレースをしたプロペラとエンジンを次節で引き継いだ堀之内紀代子がアウト屋への転向を決めるきっかけを与えその後は堀之内紀代子側からプロペラについて弟子入りをお願いされた(この際に仲道自身はこんな滅茶苦茶な調整をしたモーターを次に使う人には申し訳ないと思っていたという)

池田浩二の大のお気に入り選手であり池田の愛弟子である磯部誠とは親戚関係にあたる。

川井萌(5174)

養成所時代から清水愛海と女子レーサーの2トップを担ってきた選手でデビュー後も同期の勝ち頭として活躍。

2023年にボートレース浜名湖にて行われた「男女W優勝戦 シーラック バリ勝男クン。カップ」では女子の優勝戦に川井、男子の優勝戦に師匠である吉村誠が共に進出した(川井はこの時が初の優勝戦進出、吉村は4コースから捲り差しで優勝)

恥ずかしがり屋な一面があり吉村に弟子入りをする際には先輩レーサー達に後押しをして貰って実現をした。吉村はそのときの事を後に振り返り「杉山喜一(静岡支部の後輩)が萌ちゃんが話があるそうですと言われたのでまさか告白をされるのか?」とあらぬ誤解をしていた。

 

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人物相関図

師弟関係

内山の師匠は福岡支部きっての捲り屋レーサーである水摩敦

成績不振で苦しんでいた内山が成長の兆しを見せるひとつのきっかけになったのがこの水摩への弟子入りで休みの日はプロペラ小屋でプロペラやゲージの修正トレーニングを積むことで成績の上昇へと繫げて師匠同様にダッシュでのスタートと伸びを売りしたレーススタイルを確立しつつある。

水摩と休みが被った際にどれくらいプロペラが叩けるようになったかを見て貰うことを楽しみに努力を続けている。

内山いわく「水摩さんは明るいイメージ通りの人です」とのこと。

祖父は競艇古参レーサー

祖父の橋本忠さんは登録番号は671番とまだ競艇という言葉が使われた時代の選手。

しかし内山自身は高校3年生になるまでそのことを知らず親との何気ない会話でそのことを知ったという。

なお母親いわく橋本は自身が競艇選手であることを子供達には一切明かさず「我が家は貧乏だから節約をしなさい」と言い聞かせ高級車を乗り回していたという。

憧れの存在

ボートレーサーに興味を持ち始めた頃から平山智加に憧れており2016年のSGボートレースダービーでは女性レーサーとして史上初となるSGドリーム戦の1号艇に選出された平山を見にボートレース福岡に足を運んでいる。

このレースで勝利をした平山の姿と会場の大歓声を現地で体験したことがボートレーサーを本気で目指すきっかけになったと後のインタビューで語っている。

その平山とはレーサーになってから女子戦回りをする中で同じ節間となることが多く内山自身から話をかけに行き調整方法や旋回技術のアドバイスを受けた。

同時にレース場ごとの特徴、気温や天気によっての条件の良し悪しをノートやメモ帖に記録し時間があれば読み返している平山の継続力、経験値の違いを目の当たりし「平山さんに勝てるところがひとつもなかった」と自身の甘さを反省したという。

エピソード

最後に内山七海にまつわるエピソードを紹介していく。

趣味・特技

中学~高校生時代はソフトテニスに打ち込んでおりスポーツ推薦で高稜高等学校にスポーツ推薦で入学をしている。

西南学院大学時代にはラクロス部に所属も肉離れ癖が付いてしまいほとんど試合に出ることは無かったという(その後ボートレーサーになるため大学を中退)

海外ドラマや映画、アニメを観る事を趣味として挙げている。

好きな男性のタイプ

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顔のこだわりは具体的に無いが清潔感があり綺麗な人がタイプ。

男性の意外な一面(いわゆるギャップ萌え)を見たときに相手を好きになると語っている。

レディースオールスター初出場も・・・

男女共に比較的に身長が低い選手が多い業界の中で身長165cm、体重45kgかつ手足が長くモデルのような顔立ちからデビュー当初からルックス面だけが一人歩きをして話題になっていた。

成績が上昇、課題であった事故点の減少、そしてルックスの3つの部分が重なったこともあり2024年2月20日(火)よりボートレースびわこにて開催される「G2 第8回 レディースオールスター」にてファン投票第29位(獲得投票数 5155票)で選出された。

※出走を直前に控えた2月17日に公傷により欠場を発表

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まとめ

デビュー前から常に目の前に立ち塞がる壁に何度も挑戦と反省を繰り返しながら1歩1歩成長を続ける内山。

その姿はかつて同じように不器用なりに一歩一歩成長を続け2024年に初のA1級への昇格を果たし活躍を続ける埼玉支部の清埜翔子と重なる部分がある。

同期の劣等生とかつての自分を振り返る内山がこの先どんな成長を果たすのか?不器用な彼女の物語はまだ序章に過ぎないのである。

 

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