

ボートレースの世界には、A1・A2・B1・B2といった「階級」が存在し、選手たちは半年ごとの成績でこれらのクラス分けが行われます。
階級は出場できるレースのグレードや獲得賞金にも直結する重要な指標。
この記事では、その仕組みや昇格・降格の条件、階級がレースに与える影響などをわかりやすく解説していきます。
4つの階級が存在する
前期 | 5月1日~10月31日 |
後期 | 11月1日~4月30日 |
ボートレーサーは前期、後期に分けて6か月間の成績を基に上からA1級、A2級、B1級、B2級の4つの階級に振り分けられます。
階級の基準となる大きな要素は「勝率」、「出走数」の2つの点についてです。
2025年5月1日より途中帰郷の防止するために審査基準が見直され出走回数が増加し審査基準がよりシビアとなりました。
階級・勝率について(外部サイト)
https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level1/l1_02_01_01.html
https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level1/l1_02_01_02.html
A1級
出走回数 | 90走以上 |
勝率基準 | 6.20前後 |
ボートレーサー全体の20%の選手が選出される最上位階級。
期間中に90走以上をした2連対率30%、3連対率40%以上の成績を残した勝率上位選手が対象。
勝率は6.20を基準として0.3~0.4に前後で毎期ごとに変動します。
G1以上のレースへ斡旋を受けることが出来る
記念レースと呼ばれる全国各地で開催されるG1レースへの斡旋を受けるにはA1級に所属をする必要があります。
そしてG1レースで優勝、活躍をすることで最高峰の舞台であるSGへの出場資格を得るチャンスが生まれ一流レーサーへの仲間入りをする可能性が生まれます。
グレードの高いレースに出場する、結果を出すことが出来れば収入も格段に跳ね上がります。

A1級を昇格、キープすることは選手にとっては大事ですが、「A1級=一流」ではなく、「チャンスをモノにした選手が一流」となります。
番組マンから優遇をされる
A1級の選手というのはファンが舟券を買う上で人気を集める重要な要素。そのため各場より斡旋を受けた際に優遇を受ける事が出来ます。
「シード番組で有利なコースでレースが出来る」、「初日、2日目に行われるドリーム戦(点増し戦)に番組が組まれる」といった成績を上げやすい条件を味方にすれば予選突破、優勝戦進出への可能性は他の選手よりも常に高い立場で戦えます。
A2級
出走回数 | 80走以上 |
勝率基準 | 5.40前後 |
期間中に80走以上をした2連対率30%、3連対率40%以上の成績を残しながらA1級進出を逃した選手が対象。
2025年5月1日より出走回数が見直され70走から80走に10走増加しています。
勝率は5.40が1つの基準となっていますが0.3~0.5ほど上振れをすることが基本となっています。
色々なタイプの選手が在籍
A2級最大の特徴は安定した立場として長く在籍をしているベテラン~中堅からA1級を見据える勢いのある若手選手まで色々な選手が存在をしているという点です。
「自分はここが限界」と理解をした中堅選手というのはこの階級をキープするために立ち回り年間で1度~2度優勝をする選手に落ち着く傾向があります。
一方で勢いや無欲の若手選手は現状立場に満足することなく最高階級を狙うべく貪欲な走りを繰り広げます。
B1級
出走回数 | 65走以上 |
勝率基準 | 2.00以上 |
ボートレーサーの半数近くの800名の選手が該当する階級。
こちらもA2級と同様に2025年5月より50走から65走に15走増加しており今後はB2級の選手が増加することが想定されています。
中には上手い選手もいるが・・・
かつてはSG、G1レースで活躍しながらも年齢や業界の変化に対応できず勝率を下げたベテラン選手、デビューから大半の期間をこの階級で過ごしている選手、そしてA2級と同様に上を目指しがむしゃらに走る若手選手がいるB1級。
これにより勝率だけでは見分けがつかない上手い、下手の優劣が存在しています。
B1級というのは成績審査期間中に走ってある程度の着を取れていれば所属することが出来ます。よって大半の選手は舟券に組みにくい(言い方は悪いですが下手)です。
ただし中にはフライング休みや怪我の影響で出走回数を満たせなかった選手なども混ざっていることから勝率などのデータはしっかり見た上で判別をしましょう。
B2級
出走回数 | 64走以下 |
勝率基準 | 1.99以下 |
新人選手や何らかの理由により所属選手がいる最下級クラス。
事故率7.0を超えた(事故パン)場合は例えA1級の条件を満たしている場合でもこのクラスへの降格が義務付けられています。
斡旋回数が格段に減る
B2級最大のネックは斡旋回数が異常に少ないことです。
怪我や病気によりB2級にやむを得ず落ちた選手を除けば基本的には斡旋は月に1回程度となっており実戦経験はもちろん収入を得る機会も格段に減ります。
B2級に所属する選手の大半は若手選手の為、この休みの期間を利用し各地のホームプールにてレースの開催がある際にはレースとレースの合間に特訓を行い実力を付けて上のクラスを目指してまずはがむしゃらに練習を重ねて上手くなっていきます。
産休明けのB2級には注意
女子ボートレーサーは妊娠~出産による育児休養で1年から1年半の休養に入る場合があります。
当然そのような選手であっても例外は認められず出走回数は0回として扱われB2級へと降格をします。
しかし産休前はA1級のトップレーサーとして活躍をしていた選手がB2級という表記で能力が無いと勘違いをされて思わぬ穴を開けるケースがあります(特にB級選手が配置されやすいシード番組で起こりがちな現象)

女子選手(特に20歳後半から30歳前後)のB2級選手を買う場合はインターネット、SNSを利用して「なぜその選手がB2級なのか」を調べてから舟券を検討することをおすすめします。
魔の8項
ボートレース界には4期通算勝率3.80を下回ると強制的に引退となるシステムが存在をしています。
しかし、それと別に「8項」と呼ばれる半年間の斡旋停止命令があるのをご存じでしょうか?
簡単に説明すると8項は以下の2つにて発令がされます。
① 4期通算の勝率が3.00未満
② 審査期間中の事故率が1.00以上
勝率についてはデビューから3年間(6期)に関しては成績対象外となるとはいえ、B2級というのは何年も在籍することが物理上不可能な階級でありデビューから数年が経過して特に怪我や事故率の影響もないのに2期~3期連続でB2級に所属をしている選手というのは技術面に致命的な問題があるという認識をした方が良いです。

当然そのような選手は舟券に落とし込む必要はないと私は考えています。
ボートレーサーの階級
まとめ

ボートレーサーの階級制度は、選手の成績によって半年ごとにA1・A2・B1・B2の4段階に分けられ、出場できるレースや賞金にも大きく関わる重要な要素です。
階級が高いほどハイグレードなレースに出場できるため、選手たちは常に成績を意識して戦っています。
階級の仕組みを理解することで、レースの背景や選手のモチベーションがより深く読み取れるようになります。
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