（正義のヒーローから艇界の代表に）瓜生正義ボートレース選手会長に就任！誰もが愛する男が艇界に新たな風を呼ぶ

瓜生正義ボートレース選手会長に就任

公益社団法人・日本モーターボート選手会は6月27日（月）の定時社員総会にて選手会長に福岡支部の瓜生正義選手がを選任したことを発表しました。

「正義のヒーロー」とも呼ばれる艇界屈指の良識人による会長就任で、近年相次ぐ選手トラブルの解決や艇界の風通しの変化が期待される。

瓜生正義選手会長にかけられる期待

2021年のグランプリを優勝し賞金王にも輝いた瓜生正義選手。

「何かお役に立てればと思い、自分で決意し立候補しました。業界の力になれればと思います」という言葉には短いながらも艇界を変えたいという強い思いを感じます。通算で11度のSG優勝を記録し現在もなおボートレース界のトップを走り続ける選手による会長就任で期待されるポイントなどを見ていきましょう。

艇界全体の風通しの改善

ボートレース界の中心選手として長年トップ戦線で活躍を続ける瓜生選手。常に傲慢にならず相手をリスペクトするその性格はファンはもちろんのこと、先輩、後輩関係なく多くの選手から慕われる存在という点でも新たな選手会長に誰も異論がないでしょう（瓜生選手の会長就任に伴い九州地区理事に就任した飯山晃三選手いわく彼怒らしたら大したもの。俺はみたことない。仏の瓜生と称するほど）

ただし、瓜生選手は前会長の上瀧選手同様に「選手兼任の非常勤」という立場であることから上瀧選手以上に超トップ戦線で活躍する選手会長となることが予想されます。

2020年の八百長騒動、2021年の不正受給問題、そして2022年には峰竜太選手の予想家接触とここ数年は記念クラスのレーサーの不祥事が相次ぐことは個々の選手の考え方の甘さと同時に選手会の見直しを訴える声も多方面から訴えられてしました。自ら選手会長に立候補をした背景にはこのようなボートレース界の体質改善を行いたいという思いもあったのかもしれません。

新たな改革

前任の上瀧選手は「選手という目線から全体（ファン、施工者、選手）の改革を行うことに意味がある」ということをコンセプトにしており自らの会長職の給料を減給、持ちペラ制度の廃止、選手会の公益社団法人への変更など2012年の会長就任から10年間の時間を通して様々な改革を達成しました。

しかし、そんな上瀧選手も会長就任後は長らくトップ戦線での活躍からは退いていることから世代交代が続くボートレース界の現状をどれだけ把握できていたかについては疑問があります。これまでは選手会の理事という立場であった瓜生選手が会長職に就任したことで一体どのような改革に着手していきどれだけ多くの功績を残せるか瓜生選手会長の手腕が問われることでしょう。

選手会の一新

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今回の会長就任に従い選手会の組織形成にも大きな変更がありました。

まず上述の通り上瀧和則選手が選手会には残らず1人の選手という立場に変更したのを皮切りに常任理事が矢橋成介選手からこれまで中国地区の理事を担当した小畑実成選手へ変更と組織の中核が一新。

また、関東地区に須藤博倫、東海地区に黒田誠司、近畿地区に原田秀弥、中国地区に市川哲也、九州地区に飯山晃三とそれぞれ理事が新任することとなった。

上瀧選手が所属する佐賀支部は峰竜太選手の相次ぐプライベートでのトラブル、矢橋選手が所属する三重支部では西川昌希元選手の八百長問題、不正受給問題にて井口佳典選手を筆頭に多くの該当者が問題視されていたことからその部分での責任を取らされた可能性も否定できない今回の組織変更といえるでしょう。

選手会長によるビックレース制覇

前任の上瀧選手は2022年に史上初めて「現役の選手会長による優勝」を達成しました。これまでボートレース界では選手会長に就任するとレースの世界からは離れるという風潮があったゆえに他の公営ギャンブルと異なり実現する事が無かったこの記録ですが、同じように非常勤という立場で今後もレースに参加し続ける瓜生選手にとって一般戦の優勝は決して難しいことではないだけに更なる高みの「現役選手会長によるG1優勝」、「現役選手会長によるSG優勝」という記録達成が期待されることでしょう。