レースの種類について

レースの種類について

競艇(ボートレース)は、365日ほぼ毎日、全国各地でレースが開催されている。当然ながら大きな舞台のレースも数多く存在しているが、そのレースの優勝賞金額や開催頻度についてご存知の方はそれほど多くない。今回はレースのグレードから優勝賞金、開催数などについてご紹介。

レースは大きく分けて6種類

レースは大きく分けて6種類に分けられており、格付けが行われている。レースの種類(グレード)によって優勝賞金が高額になり、高いグレードのレースはトップレーサーや厳しい条件をクリアした選手しか参加が許されない格式の高いものとなっている。

グレード開催数(年間)優勝賞金主なレース
SG9回前後1,700万円~1億円グランプリなど
PG15回前後1,000万円以上マスターズチャンピオンなど
G135回前後480万円以上周年記念など
G28回前後450万円以上・秩父宮記念杯
・モーターボート大賞など
G350回前後105万円以上・企業杯
・オールレディースなど
一般戦毎日74万円以上上記以外のレース

グレード別レース紹介

SG競走

レース名優勝賞金主な出場資格
ボートレースクラシック3,900万円・前年優勝者
・グランプリ優出者6名

・前年のSG・G1・G2優勝者及びG3以下の優勝回数上位者
ボートレースオールスター3,900万円・前年優勝者
・グランプリ優出者6名

・ファン投票上位者
グランドチャンピオン3,300万円・前年優勝者
・グランプリ優出者6名

・SG優出完走者
・SG予選得点上位者
オーシャンカップ3,300万円・前年優勝者
・グランプリ優出者6名

・前年度G1・G2優勝戦得点上位者
ボートレースメモリアル3,300万円・前年優勝者
・グランプリ優出者6名

・23ボートレース場推薦及び主催者希望
ボートレースダービー3,900万円・前年優勝者
・グランプリ優出者6名
・年間勝率上位者
チャレンジカップ3,300万円・10月末までの獲得賞金上位者
グランプリ1億円・1月1日~チャレンジカップまでの獲得賞金上位18名
グランプリシリーズ1,700万円・グランプリ出場選手を除く、1月1日~チャレンジカップまでの上位18名

2019年時点では、9つのSG競走が予定されている。数あるSGレースの中でも、グランプリの賞金額が群を抜いて1億円である。
競馬を嗜んでいる方で言うなれば、ボートレースオールスターが宝塚記念。グランプリが有馬記念といった感じだろうか。

PG1競走

レース名優勝賞金主な出場資格
マスターズチャンピオン1,100万円・前年優勝者
・マスターズリーグ優勝者
・主催者希望
(45歳以上の選手から選出)
レディースチャンピオン1,000万円・女子レーサー
・前年優勝者
・オールレディース優勝者
・レディースオールスター優勝者
・選考期間内における勝率上位者
ヤングダービー1,000万円・前年優勝者
・イースタン、ウエスタンヤング優勝者
・選考期間内における勝率上位者
(30歳未満の選手から選出)
BBCトーナメント未定(2019年新設レース)・前年優勝者(2019年は該当者なし)
・当該年11月までの7つのSG競走及び3つのプレミアムG1競走の優勝者
・当該年3Daysバトルトーナメントの優勝者
・当該年10月までのSG競走及び3つのプレミアムG1競走のあっせん決定時における選出基準に基づく各競走の選出上位15名の内、過去9か月の勝率上位者
クィーンズクライマックス1,000万円・女子レーサー
・選考期間内における獲得賞金ランク上位42名
・1月1日~チャレンジカップまでの獲得賞金ランク上位12名を全対象選手から第1選考の42名を除いて選抜

2019年時点では、5つのPG1競走が予定されている。個人的にはPG1とG1の違いが分かりにくいようにも感じるのだが、「G1よりも賞金が高い」「SGよりは賞金が低い」ほか、SGと比較すると年齢や性別に制限が設けられているレースがあるといった特徴が見られる。

G1競走

レース名優勝賞金主な出場資格
周年記念900万円・地元選手
・その他地区のA1選手など
ダイヤモンドカップ800万円・地元選手
・その他地区のA1選手など
高松宮記念800万円・原則、A1級の選手
地区選手権450万円・地元のA1選手を中心(A2~B1選手が参加できる場合もあり)

2019年は年間通じて35レースほどが予定されている。平均すると月2~3回ほど開催されている。

G2競走

レース名優勝賞金主な出場資格
レディースオールスター450万円・女子レーサー
・ファン投票上位者
・出場選手選考委員会による推薦
全国ボートレース甲子園450万円・全国47都道府県の出身選手から選考期間内における勝率上位者から1名を日本モーターボート競走会が選出
・施行者推薦枠
モーターボート誕生祭400万円・A1選手から選出
秩父宮記念杯450万円・A1~A2選手から選出
レディースチャレンジカップ400万円・女子レーサーを対象に獲得賞金上位20名
モーターボート大賞450万円・地元地区の選手を中心としたA1級、A2級の選手から選出

G1競走に比べると、開催数が少ないのがG2の特徴だろうか。

G3競走

レース名優勝賞金主な出場資格
イースタンヤング・ウエスタンヤング200万円・30歳未満の選手から選出
・イースタンヤング(桐生~住之江をホームプールとする選手)
・ウエスタンヤング(尼崎~大村をホームプールとする選手)
オールレディース105万円以上・女子レーサー
マスターズリーグ105万円以上・45歳以上の選手から選出
企業杯105万円以上・地元選手を中心に選出

年間通じて50レースほどが予定されている。G3レースあたりになると、地元のB1選手などもちらほら出てくる。

一般戦

レース名優勝賞金主な出場資格
マクール杯など74万円以上・地元選手を中心に選出

365日ほぼ毎日開催されているのが一般戦。グレードの高いレースではないが、一般戦の方が好きというファンは少なくない。